将来就きたい職業

‘04年版 新1年生の 「将来、就きたい職業」、親の「就かせたい職業」 男の子編

2004年4月

1) 親子とも人気の「スポーツ選手」子の「運転手・士」、親の「パイロット」浮上

男の子の希望トップ5(回答数 2,000)(%)
職業名 今年 2003年 2002年
1 スポーツ選手 32.2 31.6(1) 30.2(1)
2 運転士・手 8.8 8.5(2) 5.8(5)
3 警察官 7.9 4.1(5) 7.1(3)
4 職人 5.9 7.6(3) 7.8(2)
5 消防士 5.5 5.1(4) 6.0(4)

()内は順位

親の希望トップ5(回答数 2,000)(%)
職業名 今年 2003年 2002年
1 公務員 24.0 22.6(1) 25.5(1)
2 スポーツ選手 15.0 15.0(2) 13.3(2)
3 医師 8.9 9.6(3) 9.7(3)
4 会社員 5.0 4.8(5) 5.3(5)
5 パイロット 5.0 4.2(7) 2.6(9)

()内は順位

男の子の「スポーツ選手」(32.2%)に対する憧れは、年々上昇。今年は約3人に1人が「将来就きたい職業」に挙げ過去最高を記録しています。アテネ・オリンピック各競技の予選、サッカーワールドカップドイツ大会の予選、相次ぐメジャーリーガーの誕生など、世界を股に掛けるアスリートたちの活躍が刺激となっているようです。
親の方も約6人に1人(15.0%)がスポーツ選手を望んでおり、近い将来わが国は“スポーツ大国”となるかも知れません。
男の子の第2位は昨年に続いて(2)運転手・運転士(8.8%)です。親では5位に(5)パイロット(5.0%)を挙げ、公共の交通機関を担う職業に高い関心を持っています。
男の子は市民生活を守る(3)警察官(7.9%)や(5)消防士(5.5%)に興味を示していますが、初の海外派遣を行った「自衛官」は親子とも28位(子=0.4%、親=0.3%)です。
親が子どもに望む職業のトップ3は、(1)公務員(24.0%)、(2)スポーツ選手(15.0%)、(3)医師(8.9%)でここ3年不動です。
昨年上昇を見せて4位だった(6)エンジニア(4.7%)は6位に後退。一昨年4位を確保した(7)職人(4.2%)も7位へと下がっています。子どもの(4)職人(5.9%)もここ3年、ワンランクずつ順位を下げており、技術立国を支える“モノづくり志向”の減退は気になるところです。代わって業績の回復の兆しを反映してか(4)会社員(5.0%)が5位から4位に、飛行機を操る(5)パイロット(5.0%)が7位から5位に上昇しています。

2) 男の子でも「パン・ケーキ・お菓子屋さん」など食べ物屋さん浮上

トップ10内で親子ともに挙げている職業は、スポーツ選手(子1位、親2位)、職人(子4位、親7位)、消防士(子5位、親9位)、パイロット(子9位、親5位)、医師(子10位、親3位)の5職業です。

男の子の希望6~10位(回答数 2,000)(%)
  職業名 今年 2003年 2002年
6 パン・ケーキ
お菓子屋
4.5 3.3(8) 4.2(6)
7 板前・コック・すし屋 3.8 2.8(11) 3.5(8)
8 TV・アニメキャラ 3.1 4.0(6) 2.3(11)
9 パイロット 3.0 2.8(11) 2.6(10)
10 医師 2.8 3.3(8) 3.6(7)

()内は順位

親の希望6~10位(回答数 2,000)(%)
職業名 今年 2003年 2002年
6 エンジニア 4.7 5.0(4) 5.0(6)
7 職人 4.2 4.4(6) 7.4(4)
8 教師 3.5 3.3(8) 3.4(7)
9 消防士 3.2 3.2(9) 2.9(8)
10 建築家・
設計士
2.5 3.0(10) 2.2(11)

()内は順位

男の子では「パン・ケーキ・お菓子屋さん」(4.5%)が8位から6位へ浮上。「板前・コック・すし職人」(3.8%)も11位から7位にランクアップしており、食べ物屋さんへの興味は並々ならぬものがあります。
一昨年のノーベル賞3年連続受賞の影響か、子どもの世界でも(14)学者・大学教授・科学者(1.9%)に関心が集まっています。 親では(11)弁護士(2.2%)が13位から上昇。ロースクールの開校で門戸が広がる法曹界への進出を希望しています。子どもと同様、(15)板前・コック・すし職人(1.8%)や(16)自営業(1.3%)、(19)パン・ケーキ・お菓子屋さん(0.9%)なども20位以内にランクされています。

3) スポーツ選手をめざす男の子の6割が「サッカー」、親は3割が「野球」を希望

3人に1人(645人)の男の子が目指すスポーツ選手の種目は何なのでしょうか。
6割強が「サッカー選手」(61.4%)で、野球(23.6%)を40ポイント近くも引き離しています。一昨年のW杯日韓開催後、アテネ五輪出場を果たしたU23代表、W杯予選を戦うA代表の活躍などワールドワイドなサッカーは子どもたちの心を捉えているようです。
一方、親が望むスポーツ選手は野球(32.8%)がサッカー(17.7%)を上回っています。
サッカー、野球に次いで親子ともに人気のあるのは「レーサー・ライダー」(子=3.3%、親=2. 0%)、子どもの間ではK-1人気を反映して昨年あたりから「格闘技・空手」(1.1%)が挙がっています。
一方、女の子にもスポーツ熱は高く、スポーツ選手(1.7%)が21位から12位へと急浮上。このうち約4人に1人がサッカー選手(24.0%)を挙げています(次いで野球と水泳 各12.5%)。スポーツ選手は親でも27位から12位(1.7%)に上がっており、(1)ゴルフ(12.1%)、(2)水泳(9.1%)、(3)体操・新体操(6.1%)などの種目を望んでいます。

「スポーツ選手の内訳」グラフ

スポーツ選手の内訳(子供=645 親=299)