2006年4月
ピッカピカのランドセルを背に、新小学1年生が元気に通学するシーズンを迎えました。
21世紀を担う子どもたちは、将来どのような職業を希望し、親たちは子どもにどんな職業に就いてもらいたいと夢見ているのでしょうか。
ランドセル素材として人工皮革<クラリーノ>を製造している化学品メーカーの(株)クラレ(本社:東京都)では、新入学に備え<クラリーノ・ランドセル>を購入した方から、子どもの「将来、就きたい職業」と親の「将来、子どもに就いて欲しい職業」(1人につき一つずつの職業名を記入)をお聞きするハガキ・アンケートを毎年実施しています。3月6日までに届いたハガキの中から親子とも具体的に職業名を記入している子ども=男女各 2,000人、親=回答した子どもの親 4,000人、合計 8,000人を集計し、その結果をまとめました。
小学校入学を迎えた子どもと親は、どのような将来の職業観を持っているのでしょうか。
男の子が希望する職業のトップは「スポーツ選手」がダントツで、昨年よりちょっと増えて3割(31.8%)をキープし、依然として人気の高い職業です。「サッカー選手」に押され気味だった「野球選手」が復調する兆しを見せています。子どもに本人の希望を聞き始めて8年になりますが、昨年(8.6%)に続き過去最高のシェア(全体シェア=10.5%)を確保しました。「スポーツ選手」への関心は女の子にも浸透しつつあり、一昨年の12位から昨年8位、今年は7位へと躍進。とくに昨年後半から注目を集め、トリノ五輪の荒川静香選手の金メダル獲得で最高潮に達した「スケート・フィギュア」は4割を占め、圧倒的な人気となっています。
一方、親が男の子に就いて欲しいと挙げたトップ3は「公務員」「スポーツ選手」「医師」で、ここ3年順位の変動はありません。4位に「会社員」、5位に「エンジニア」がランクされ、確かな組織に職を得て欲しいという親心が現れているようです。
女の子は、(1)パン・ケーキ・お菓子屋をトップに(2)花屋、(3)看護師、(4)教員の順で、ここ3年変動がありません。親が女の子に希望するトップ5は(1)看護師、(2)公務員、(3)教員、(4)保育士、(5)医師で、教員と保育士に順位の入れ替わりはあるものの、親が女の子に希望する職業として定着しています。
以下、15年目の結果概要をレポートします。