将来就きたい職業

2008年版 新小学1年生の「将来、就きたい職業」、親の「就かせたい職業」

2008年3月

子どものトップ=男の子は「スポーツ選手」、女の子は=「パン・ケーキ・お菓子屋」
男の子・男の子の親ともに「消防士」が就きたい・就かせたい職業として人気上昇

小さな背中に大きなピッカピカのランドセルを背負って、新小学1年生が元気に通学するシーズンを迎えました。21世紀を担う子どもたちは、将来どのような職業を希望し、親たちは子どもにどんな職業に就いてもらいたいと夢見ているのでしょうか。

ランドセル素材として人工皮革<クラリーノ>を製造している化学品メーカーの(株)クラレ(本社:東京都)では、新入学に備え<クラリーノ>ランドセルを購入した方から、子どもの「将来、就きたい職業」と親の「将来、子どもに就いて欲しい職業」をお聞きするハガキ・アンケート(1人につき1つずつの職業名を記入)を毎年実施しています。2008年3月6日までに届いたハガキの中から親子とも具体的に職業名を記入している4,000通(子ども=男女各 2,000人・計4,000人、親=回答した子どもの親 4,000人、合計 8,000人)を集計し、その結果をまとめました(詳細順位は別紙ご参照)。

男の子が希望する職業のトップは「スポーツ選手」がダントツですが、その比率は親も含め今年はやや減少気味です。3年連続して増加していた昨年までの勢いが落ち着きを見せた感じです。
「サッカー選手」に押され気味だった「野球選手」の“回復基調”はほぼ横ばい。逆に日本代表チームの成績不振などが影響してか、「サッカー選手」は3年振りにポイントを下げました。
「スポーツ選手」への女の子の関心は男の子の場合と同じように比率は親も含め昨年より減っています。とくに女の子は半数近くポイントを下げ、昨年・一昨年と4割近い人気を示したスケート・フィギュアが4人に1人に減るなど、かつての圧倒的な関心の高さも徐々に薄れてきたのかも知れません。
一方、親が男の子に就いて欲しいと挙げたトップは'92年の調査開始以来「公務員」です。不祥事続きでここ3年漸減気味だったポイントが今年は微増傾向です。「会社員」は変わらず、「エンジニア」は5位から9位へランクダウンし、組織に職を求める親心も微妙に変化しているようです。

女の子は、第1位の(1)パン・ケーキ・お菓子屋、2位の(2)花屋という順位もずっと不動です。今年は(3)芸能人・タレント・歌手・モデルと(5)教員の順位が入れ代わり、(4)看護師の比率も下がっています。親が女の子に希望するトップ5は(1)看護師、(2)公務員、(3)保育士、(4)教員、(5)医師で、公務員と教員に順位の入れ替わりはあるものの、親が女の子に希望する職業として定着しています。

参考資料

2008年度版「新1年生の就きたい職業、親の就かせたい職業」(PDF)