クラレファスニング株式会社
(クラレグループ)
クラレファスニング株式会社(本社:大阪市北区、社長:田野倉孔)と、医療用品メーカーのダイヤ工業株式会社(本社:岡山県岡山市、代表者:松尾正男)は、当社のプラスチック成形面ファスナー<マジロック>※のノウハウをベースに、高い係合性と着脱時の静音性を両立した面ファスナーを共同開発しました。
このたび採用となった骨盤ベルトを皮切りに、各種サポーターやコルセットなどへの横展開を目指します。
- ※ <マジロック>とは
押出成型技術によるプラスチック製の面ファスナー。矢尻型・T字型など様々なフック形状があり、強度や厚さなど、用途によって特長を持たせることができる。超ソフトタイプから高強力タイプまで取り揃え、自動車シートの固定用、工業資材、建材などの工業用途から、スポーツ衣料、インテリア、メディカル用品まで、採用範囲は多岐にわたる。
1.開発の経緯
- ダイヤ工業株式会社において、女性用骨盤ベルトの開発に当たり、試着室などでベルトを外す際に生じる面ファスナー特有の音の解消が課題となっていた。
- 骨盤ベルト装着に必要な係合力を確保しながらベルトを外す際の音を低減するため、当社が従来から製造・販売している「静音タイプ」の<マジロック>をベースにした骨盤ベルト用面ファスナーの共同開発を行った。
2.開発品の特長
フック拡大写真
左2つ=斜め一方向に向けて配列する「静音タイプ」
右3つ=きのこのような形状で係合力が強力な「T字タイプ」
「ニュートラルビューティーバンドアロー」
写真提供:ダイヤ工業株式会社
- 従来の「静音タイプ」のフックは、斜め一方向に向いているのが特長。ループをフックの突起が向いている方向へずらすように外すことで、面ファスナー独特のバリバリという音がほとんど発生しない。
- 今回の開発品は、静音性の高い「静音タイプ」と係合性の高い「T字タイプ」の二種類のフックを同一面上に複合(共同特許出願中)。骨盤ベルトに最適な強度と静音性を実現している。
- プラスチック成型品は、フックの表面がきのこのような形状で突起が少ないため、肌触りが優しく、ゴミや糸くずが付着しにくい。
- また、きのこのような形状のフックにより、耐久性がさらに向上。
3.<マジロック>新タイプ採用の骨盤ベルト製品概要
製品名 | 「ニュートラルビューティーバンドアロー」 |
用途 | 骨盤にアプローチすることで姿勢を整えるベルト |
発売日 | 2016年9月25日 |
製造・販売 | ダイヤ工業株式会社 |
ホームページ | ダイヤ工業株式会社 |
ご参考
クラレファスニング株式会社 会社概要
社名 | クラレファスニング株式会社 |
本社所在地 | 大阪府大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビル オフィスタワー40階 |
代表者 | 代表取締役社長 田野倉孔 |
設立 | 2004年10月 |
資本金 | 1億円(クラレ70%) |
主な事業内容 | 織製面ファスナー<マジックテープ>、成形面ファスナー<マジロック>、その他面ファスナー関連商品の製造・開発・販売 |