ビニロン繊維(PVA繊維:ポリビニルアルコール繊維)は約50年前、国産の合成繊維一号として誕生しました。
繊維強度が高い、耐候性、耐薬品性が優れている
などの特長から、近年、工業用、産業用の分野で広く用いられております。
中でも、スレート、ボードなどのセメント系建材分野で、
アスベスト(石綿)の安全性が問題視され始めた1980年初頭より、
その代替物として脚光を浴びるようになり、
今日では、ヨーロッパをはじめ世界中で、建材分野におけるアスベストの代替物として、実績を積んでいます。
セメント系材料において補強材としての繊維に求められるマトリックスへの接着性、高い繊維引張強度、優れた耐候性など必要性能の全てを備えたビニロン繊維は、アスベスト代替で積んだ実績のもと、コンクリートのじん性の向上からひび割れの抑制などの機能を与える新しいタイプの繊維にまで成長しました。
<クラテック>はトンネル覆工、土間コンクリート、各種吹付けコンクリートなどで実績を積んでいます。
<パワロン>を用いた高じん性セメント複合材は、コンクリートの さまざまな分野での補修材として期待されているだけでなく、 耐震部材などへの用途展開が進められています。
<パワロン>で補強された厚さ数mmの<パワロン>ボードは、 強度とじん性に優れる板材(ボード)として、塩分や水分浸透性の極めて少ない埋込型枠などへの実用化が始まっています。
<クラテック><パワロン>はセメント系材料の性能向上を求めるお客様のご要望にお応えします。
コンクリートに、ビニロン繊維をプラス。
暮らしには、安心をプラス。