2003年3月
新1年生がピカピカのランドセルを背負って通学するシーズンを迎えました。21世紀を担う子どもたちは、将来どのような職業を望み、親たちは子どもにどんな職に就いてもらいたいと夢見ているのでしょうか。
ランドセル素材として人工皮革<クラリーノ>を製造している化学メーカーの(株)クラレ(本社:大阪市)では、この春小学校に入学するため<クラリーノ>ランドセルを購入した全国の 8,000人の子どもと親(子ども=男女各 2,000人、親=回答した子どもの親 4,000人、合計 8,000人)を対象に、子どもの「将来、就きたい職業」と親の「将来、子どもに就いて欲しい職業」(1人につき一つずつの職業名を記入)を調査しました(詳細ランキングは別紙ご参照)。
小学校入学を迎えた子どもと親は、将来の職業観をどうとらえているのでしょうか。
男の子が希望する職業のトップは「スポーツ選手」で、昨年から3割の大台を確保し今年も1ポイントほど上昇しています。2位には交通機関を制御する「運転手・運転士」、3位は腕で糧を得る「職人」と続き、長引く不況の影響を反映してか“技術職”に関心が集まっています。
一方、親が男の子に就いて欲しいトップ3は「公務員」「スポーツ選手」「医師」で、ここ3年順位の変動はありません。「エンジニア」が「会社員」を逆転して4位にランクアップ。3年連続のノーベル賞受賞の影響は子どもの「学者・大学教授」のランクアップにも現れています。
女の子が望む職業トップ3は、「パン・ケーキ、お菓子屋」「花屋」「看護師」で、3年間変わっていませんが、5位に「芸能人・タレント・歌手・モデル」、15位に「TV・アニメキャラクター」が上がり、芸能界への関心が高くなっています。
親が女の子に希望するトップ5は「看護師」「公務員」「教師」「保育士」「医師」で、順位の入れ替わりはあるものの、親が女の子に希望する職業として定着しています。