クラレの研究開発のトピックスや実績についてご紹介しています。
イノベーション事例
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- 液晶ポリマーフィルム〈ベクスター〉・銅張積層板〈ベクスター〉FCCL
- 〈ベクスター〉は、高周波領域での伝送損失が小さく、加工性に優れる点が評価され、スマートフォンなど電子機器類や車載向け高速通信デバイスの電子回路基板として、今後さらなる拡大が見込まれます。2018年には既存設備の増強を実施しました。また、2020年には新たに鹿島事業所内に液晶ポリマーフィルムを用いた銅張積層板〈ベクスター〉FCCLの生産設備増強を行いました。現在、さらなる増強を検討中です。
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- 半導体用研磨パッド(CMPパッド)
- 半導体用研磨パッドは、人工皮革〈クラリーノ〉で培ったポリウレタンの設計および製造技術を駆使し、従来にない高硬度ポリウレタンを原料にしています。当社CMPパッドの特長は、高硬度なため研磨するデバイスを平坦にする能力に優れること、高硬度でありながら研磨傷が少ないこと、耐摩耗性に優れるため長時間使えることなどで、複数のお客さまで採用され始めました。また、これらの特性に加え、特定の汎用スラリーと組み合わせることで高効率に研磨できることや研磨スラリー使用量が削減できることが分かっており、お客さまの生産プロセスにおけるコスト削減メリットも実証されました。現在、国内で販売が拡大しており、国内外のお客さま、複数プロセスで継続的に評価が進められています。お客さまと評価の協力体制を強化できており、販売先・販売量を拡大していきます。
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- リチウムイオン二次電池負極用ハードカーボン〈クラノード〉
- リチウムイオン二次電池(LiB)の負極材に向け、植物を原料とした特徴的な構造を有する新規ハードカーボンの研究開発、および製造技術開発を進めています。この新規ハードカーボンは、次世代の負極材として、スマートフォンやタブレットPCのバッテリーなどの民生用途、ならびに自動車用途で実用評価が進んでいます。
主な受賞歴
2023年 高透水性・高濁度対応の水処理用中空糸膜モジュール〈ピューリア〉GLの開発(市村産業賞 功績賞) 2022年 排水の効率的な再利用を可能にする水処理用中空糸膜モジュール〈ピューリア〉GLの開発と工業化(日化協技術賞 技術特別賞) 2020年 プラスチック シンチレーションファイバーの開発と工業化(日化協技術賞 技術特別賞) 2015年 <パワロン>ボードを用いた補修・補強工法(土木学会技術開発賞) 2013年 ヒッグス粒子発見に貢献したシンチレーション光ファイバー プラスチックシンチレーションファイバー(PSF)(繊維学会技術賞) 2013年 耐熱性ポリアミド9T<ジェネスタ>の開発と工業化(高分子学会技術賞) 2010年 人工皮革<クラリーノ>環境対応型無溶剤タイプの工業化(繊維学会技術賞) 2004年 新規耐熱性ポリアミド用ノナンジアミン製造触媒の開発と実用化(触媒学会賞) 1999年 <クラロンK-Ⅱ> 新規PVA系繊維の開発と工業化(繊維学会技術賞) 1997年 分散染料可染レーヨン糸の開発(繊維学会技術賞) 1994年 水性高分子-イソシアネート系接着剤の開発(日本化学会化学技術賞) 1991年 貴金属錯体触媒によるn-オクタノールおよびグリコール類の新規製造法(日本化学会化学技術賞) 1987年 重症筋無力症の病原体吸着治療法の確立(人工臓器学会大会長賞) 1984年 中空糸膜を用いた体液浄化器の開発(日本化学会化学技術賞) 1983年 歯科用接着性高分子充填材料の研究と工業化(高分子学会技術賞) 1981年 超ミクロクレーター繊維<クラベラSN-2000>の開発(繊維学会技術賞) 1981年 イソプレンを原料としたテルペン製造法の確立と工業化(日本化学会化学技術賞) 1975年 ガスバリア性樹脂<エバール>の開発と工業化(高分子学会技術賞) 1973年 人工皮革<クラリーノ>の研究と工業化(高分子学会技術賞) 1972年 人工皮革製造技術の確立(日本化学会化学技術賞) 1951年 ビニロンの研究とその工業的製造技術の確立(日本化学会化学技術賞)