2005年4月
ランドセルの方が大きいような、新小学1年生が元気に通学するシーズンを迎えました。21世紀を担う子どもたちは、将来どのような職業を望み、親たちは子どもにどんな職に就いてもらいたいと夢見ているのでしょうか。
ランドセル素材として人工皮革<クラリーノ>を製造している化学品メーカーの(株)クラレ(本社:東京都)では、新入学に備え<クラリーノ・ランドセル>を購入した方から、子どもの「将来、就きたい職業」と親の「将来、子どもに就いて欲しい職業」(1人につき一つずつの職業名を記入)をお聞きするハガキ・アンケートを実施しています。2月25日までに届いたハガキの中から有効回答の子ども=男女各2,000人、親=回答した子どもの親4,000人、合計8,000人を集計し、その結果をまとめました。
小学校入学を迎えた子どもと親は、将来の職業観をどうとらえているのでしょうか。
男の子が希望する職業のトップは「スポーツ選手」で、3割(29.8%)をちょっと割ったものの依然として人気の高い職業です。このところ、「サッカー選手」に押され漸減傾向にあった「野球選手」がプロ野球新時代を迎えて復活する兆しを見せています。子どもに本人の希望を聞き始めて7年になりますが、過去最高のシェア(全体シェア=8.6%)を確保しました。また、昨年のアテネ五輪におけるメダルラッシュに触発されてか、水泳、体操、陸上・マラソンの選手を目指す子どもも増えています。
一方、親が男の子に就いて欲しいと挙げたトップ3は「公務員」「スポーツ選手」「医師」で、ここ3年順位の変動はありません。4位に「会社員」、5位に「エンジニア」がランクされ、“正社員”との添え書きが散見されるのは、“ニート”にはなって欲しくないという親心の現れでしょうか。
女の子が望む職業は、「パン・ケーキ、お菓子屋」「花屋」「看護師」「教師」の順で、ここ3年変動がありません。8位に「スポーツ選手」が昨年の12位からランクアップ。女の子にもオリンピック、若手ゴルフ選手の活躍などが強い影響を与えているようです。
親が女の子に希望するトップ5は「看護師」「公務員」「保育士」「教師」「医師」で、保育士と教師に順位の入れ替わりはあるものの、親が女の子に希望する職業として定着しています。
以下、14年目の結果概要をレポートします。