将来就きたい職業

‘06年版 新1年生の 「将来、就きたい職業」、親の「就かせたい職業」 男の子編

2006年4月

1) 親子とも人気の「スポーツ選手」、子には安定した「公務員」「会社員」「エンジニア」を希望

男の子の希望トップ5(回答数 2,000)(%)
順位 就きたい職業 今年 2005年 2004年
1 スポーツ選手 31.8 29.8(1) 32.2(1)
2 運転手・士 6.3 8.2(2) 8.8(2)
3 警察官 6.1 6.6(3) 7.9(3)
4 職人 4.4 5.8(4) 5.9(4)
5 消防士 4.2 5.2(5) 5.5(5)

()内は順位

男の子の希望トップ5(回答数 2,000)(%)
順位 就きたい職業 今年 2005年 2004年
1 公務員 20.7 23.5(1) 24.0(1)
2 スポーツ選手 16.7 15.9(2) 15.0(2)
3 医師 8.2 9.2(3) 8.9(3)
4 会社員 6.4 6.6(4) 5.0(4)
5 エンジニア 4.1 4.9(5) 4.7(6)

()内は順位

男の子の「スポーツ選手」(31.8%)になりたいという夢は、2位以下を大きく離して非常に高く、常に3割近くあります。ワールドカップドイツ大会への出場、メジャーリーグで活躍する日本人選手、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の話題など、世界をステージに活躍するスポーツ選手の話題が子どもたちの関心を惹いているようです。親の方も6人に1人(16.7%)が子どもにスポーツ選手を望んでおり、年々比率を上げています。将来とも“スポーツ大国日本”は確かなものと期待されます。
男の子の第2位は3年連続して(2)運転手・運転士(6.3%)です。昨年より2ポイントほど減ったものの、新型新幹線の運転や重機の操作を夢見る子どもたちも多くいます。また、市民生活を守る(3)警察官(6.1%)や(5)消防士(4.2%)への関心も高く、手に職をつける(4)職人(4.4%)に対する男の子の人気も常に上位にあって堅実です。
親が男の子に望む職業の上位は、(1)公務員(20.7%)、(2)スポーツ選手(16.7%)、(3)医師(8.2%)、(4)会社員(6.4%)でここ3年不動です。会社員に続いて5番目は(5)エンジニア(4.9%)で、子どもには安定した職に就いてもらいたいと考えています。

2) 男の子でも「パン・ケーキ・お菓子屋」「学者・大学教授・科学者」は親子とも躍進

トップ10内で親子ともに挙げている職業は、スポーツ選手(子1位、親2位)、職人(子4位、親7位)、消防士(子5位、親8位)、医師(子9位、親3位)、パイロット(子10位、親6位)、学者・大学教授・科学者(子7位、親10位)の6職業で、親も子どもの頃一度は憧れたような“カッコイイ”職業がランクされています。

男の子の希望6~10位(回答数 2,000)(%)
順位 就きたい職業 今年 2005年 2004年
6 パン・ケーキ、菓子 3.8 3.8(6) 4.5(6)
7 学者・大学教授 3.7 3.1(10) 1.9(10)
8 TVアニメキャラクター 3.6 3.2(9) 3.1(8)
9 医師 3.5 2.8(12) 2.8(10)
10 パイロット 3.2 3.3(8) 3.0(9)

()内は順位

親の希望6~10位(回答数 2,000)(%)
順位 職業名 今年 2005年 2004年
6 パイロット 3.7 3.0(8) 5.0(5)
7 職人 3.5 3.0(8) 4.2(7)
8 消防士 2.9 3.5(6) 3.2(9)
教員 4.2(10) 3.5(8)
10 学者・大学教授 2.7 2.2(11) 1.2(18)

()内は順位

男の子にも「パン・ケーキ・お菓子屋」(3.8%)は人気があり、ここ3年6位を堅持しています。“理科離れ”が杞憂される中、今年は(7)学者・大学教授・科学者(3.7%)が一昨年の14位、昨年の10位から7位にランクアップしています。親も同じ傾向を見せ、(10)学者・大学教授・科学者(2.7%)は11位からワンランクの上昇です。
逆に、親が昨年7位にランクした建築家・設計士(2.1%)は13位にダウン。耐震偽装問題や談合問題の影響があったのでしょうか。

3) 男の子は「サッカー」と「野球」に集中 野球への関心高まる

3割以上(31.8%、635人)の男の子が目指すスポーツ選手の種目は何なのでしょうか。
過半数が「サッカー選手」(52.8%)で、ずっとトップであるのは変わりませんが、今年は野球が32.9%と、昨年より4ポイントも伸ばしています。セ・パ交流戦の盛り上がり、メジャーリーグでの日本人選手の活躍、駒大苫小牧の57年ぶり夏連覇、WBCへの日本チーム参戦など、野球の話題は子どもに高い関心を与えたようです。

子どもに希望の職業を聞き始めて8年になりますが、今年の「野球選手」の全体比率は10.5%。これは過去最高のシェアです。

「サッカー選手」と「野球選手」の全体比率 「サッカー選手」と「野球選手」の全体比率

一方、親が望むスポーツ選手は野球(33.6%)がサッカー(24.3%)を上回っています。しかし、親の間でもサッカーに対する認識が変化してきており、野球との差は次第に縮まりつつあります(昨年の差10.4ポイント、今年9.3ポイント)。男の子のなりたいスポーツ選手は以下、(3)レーサー(3.6%)、(4)格闘技・空手(1.7%)(5)ゴルフ(1.1%)と続きます。