Q | どうして<ファイアーブレイク>は燃えないのですか? |
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A |
まず、外面のアルミガラスクロスが炎からダクトを守ります。そして断熱層の発泡体ですが、特殊な不燃材を配合しているので、燃えないのです。 |
Q | 実際の火災を想定して、徹底した試験を繰り返したと伺いました。 |
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A |
はい、その通りです。クラレプラスチックス(株)伊吹工場に専用試験設備を導入し、ガスバーナー接炎着火試験を実施したところ、20分経っても「燃焼なし」という結果を得ました。 |
Q | そもそもグラスウールとは何ですか? |
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A |
短いガラス繊維でできた綿状の不燃材料のことで、ダクトのほか、住宅の壁などにも多く使われています。 |
Q | 脱グラスウールにはどんなメリットがあるのですか? |
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A |
グラスウール製ダクトは断熱層の厚みを必要とするので、ダクト外径が大きくなり、天井裏などの狭い場所では施工しにくいことや、カットの際にガラス繊維が皮膚に触れてチクチクして痛いなど、問題点が指摘されていました。 |
Q | 独自技術というのはどの部分ですか? |
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A |
作り方自体が特殊な製法なのです。ダクト外面にアルミガラスクロス、内面に特殊断熱材である発泡体や特殊配合の樹脂芯材。そして一番内側に、高い消音性を持つ通気性不織布を配置しているところが当社だけの製法です。 |
Q | 開発や技術で大変だったポイントはどこですか? |
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A |
発泡体に配合する特殊材料の選定です。 |
マンションや耐火構造が要求される木造住宅では、空調、給排気に使用されるダクトに対して、不燃性の要求が強くなりました。
その全館空調システムを搭載している一般住宅やマンションの送風ファンは、24時間365日、回りっぱなしになります。そのためダクトは、ファンにかかる負荷の少ないもの(低圧力損失)、結露しないもの(断熱性)、居室の中にファンの音がダクトを通じて漏れないもの(消音性)、と需要先である大手電機メーカーから種々の要望を受けて、開発に至りました。
Q | 今後、ますます不燃性が厳しく要求される全館空調システム用のダクトですが、今後の展望は? |
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A |
システム自体の需要増が見込まれるので、チャンス到来だと思っています。 |