Q | 私は「ぞうきんがけには洗剤が必要!」と思い込んでいたのですが、「ハイテクワイピングクロス」は洗剤を使わなくても、汚れがとれやすいって本当ですか? |
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A |
ええ。<ランプ>を使っているので、ふき取り性能が優れているんです。理由は<ランプ>の構造にあります。<ランプ>は、マイクロファイバー(極細繊維)と呼ばれる非常に細い繊維で構成されている割繊糸なんです。写真(1)を見てください。この全体が<ランプ>で、11のリボン状に分かれた個々の層がマイクロファイバーなんです。この構造はクラレ独自のものなんですよ。「ハイテクワイピングクロス」では、マイクロファイバーとマイクロファイバーの間の細かい隙間が、小さな汚れも逃がさずキャッチするので、ふき取り性能が優れているんです。 写真(1):<ランプ>の拡大写真。11の各層がマイクロファイバーです。マイクロファイバーとマイクロファイバーの間の細かい隙間が、小さな汚れも逃さずキャッチします。 |
Q | では、マイクロファイバーの細さは? |
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A |
1本は髪の毛の1/150~200の細さです。写真(2)が<ランプ>と普通のポリエステル繊維を織ったものなんですが、リボン状となったマイクロファイバーの細さがよく分かります。 写真(2):<ランプ>とポリエステルを織った生地の顕微鏡写真。<ランプ>を構成しているマイクロファイバーが非常に細かいことが分かります。 |
Q | 細い繊維ですね。生地を作る作業は大変じゃないですか? |
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A |
いえ。生地を作る段階ではマイクロファイバーである11の層はくっついていて、染色段階で初めて分かれるんです。生地を作る作業で細い繊維を扱うのは非常に困難ですが、この段階では各層はくっついていて1本の繊維となっているので、取り扱いはそれほど難しくないんです。都合のいい時にはくっついていて、それが終わるとマイクロファイバーとして分かれる繊維が<ランプ>なんです。 |
Q | うまいことできていますね。では<ランプ>の特徴は? |
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A |
非常に細い繊維で構成されていることから、ソフトで手触りがやわらかく、ふき取った時にモノを傷つけにくいんです。さらに、例えば、綿などの天然繊維は水分を吸収すると、膨潤といって内部に水分を取り込んで乾燥するのに時間がかかるんですが、<ランプ>の場合、マイクロファイバーの隙間に水分を閉じ込めるだけで、膨潤しないので素早く乾燥するんです。 |
Q | なるほど。では用途は? |
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A |
現在は、「ハイテクワイピングクロス」を主流にメガネ拭きやスポーツウェア、コートなどの衣料製品やワイピング用不織布にも幅広く使われています。 |
Q | 今後の取り組みはいかがですか? |
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A |
国内コンビニエンスストアの清掃用としての実績に加え、新たに店頭でも販売されています。このように、欧米など海外市場も含めて、高機能ワイピングクロスの需要はますます高まっていくでしょう。今後も<ランプ>を使った環境にやさしい「ハイテクワイピングクロス」を積極的に販売していきます。 |
Q | 今後の展望は? |
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A |
<ランプ>の可能性はこれだけではありません。組み合わせるポリマーの種類を替えることによって、新たな機能・性能をもつ繊維を誕生させることができます。今までの自然界には見られないような斬新な製品を、世界に先駆けて開発・展開していきたいと考えています。 |