Q | <パーカッシオ>から、ブクブクと空気が出ている!<パーカッシオ>には空気を通す孔がたくさん開いているんですね。 |
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A |
<パーカッシオ>の表面層には無数の孔が開いていて、ここを空気が行き来するんです。この無数の孔が、従来の人工皮革を上回る通気性を実現したんですよ。 |
Q | でも、従来の人工皮革にも孔はありましたよね? |
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A |
その通りなんですが、断面図を見てもらうと<パーカッシオ>のすごさが分かりますよ。<パーカッシオ>の表面層は0.02~0.04ミリと、一般的な人工皮革の約1/10。さらに、不織布層の無数の孔をふさがないように、「色付け」も天然皮革に使う手法で行います。例えるなら、<パーカッシオ>は薄化粧で、素肌の呼吸を妨げない「色付け」をするのです。だから、ゴアゴア感が少なく、天然皮革並みの風合いと感性が実現できたんです。これが<パーカッシオ>の優れた点です。 |
Q | でも、薄化粧だとすぐに落ちそう…。 |
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A |
確かに、単なる薄化粧なら落ちてしまう。でも、<パーカッシオ>は外部からのダメージによって表面層がめくれないよう、薄くても強い樹脂を開発して採用しました。つまり、ケミカルの力と、天然皮革の長所を生かす伝統手法を融合させて作った人工皮革、それが<パーカッシオ>なんです。 |
Q | スポーツシューズにぴったりというと…、激しい動きにもスムーズに対応できるとか? |
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A |
なかなか近いですね。人工皮革の製造工程は知っていますか?ロールで引っ張って、加工して、反物にするでしょう?その間すごく引っ張られるから、原反を長さ方向に引っ張ってもあまり伸びない。逆に、横方向はほとんど引っ張られていないからよく伸びる。つまり、縦横で収縮に差があるんです。でも、天然皮革に「縦は伸びやすく、横はほとんど伸びない」なんてことはないでしょう? |
Q | そうでしょうね。牛や羊からとっているんだし、ロールで引っ張って反物にしないから。 |
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A |
その通り。天然皮革の収縮は、方向によって著しい差はないんです。そこで、<パーカッシオ>は天然皮革に使う仕上げ手法を取り入れました。簡単に言うと、洗濯機のようなタンクに入れて水洗いし、収縮を起こさせるのです。その結果、<パーカッシオ>は天然皮革のような収縮性によって、運動中に大きな力が足にかかっても、足にいい感じでフィットできる機能をもっているんです。ここが有名スポーツシューズメーカーに評価され、採用され始めたんですよ。 |
Q | 人工皮革だとケアも簡単だし、スポーツシューズにぴったりですね。 |
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A |
さらに、<パーカッシオ>は天然皮革に用いる染料を使用、その結果、色目も天然皮革に近いものが表現できるようになりました。 |