Q | 医薬中間体という言葉をはじめて知りました。ところで、医薬中間体って薬のことなんですか? |
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A |
医薬中間体は薬そのものではないんです。皆さんが使われる薬は、何段階もの工程を踏んで作られていて、初原料と薬の間にある製品のことを医薬中間体と呼びます。 |
Q | なぜ、薬でなく中間体を生産しているんですか? |
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A |
世界に通用する新薬が製品化までこぎつける確率は数千分の一とも言われています。また、その開発にかかる期間は10年以上、費用は数百億円もかかります。そんなわけで、大手製薬会社、特に海外の企業は資源を研究・開発に集中し、実際の製造は外部へ委託するケースが多くあります。そこで、クラレの技術力と特長が生かせる医薬中間体分野に照準を定めたわけです。 |
Q | なるほど。具体的にどんな薬の中間体を作っているんですか? |
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A |
抗生物質、抗潰瘍薬、抗ウイルス薬、血圧降下剤、抗炎症剤など多岐にわたります。商品名は供給先の製薬会社との関係で明らかにはできないんですが。 |
Q | ところで、どんなプロセスで医薬中間体は開発されるんですか? |
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A |
本社で製薬会社の開発情報を入手し、研究所や生産開発部において、必要な化合物の製法をクラレの特長を生かせる方法で開発します。その後、サンプルを合成し、先方で品質評価、品質規格の決定、工業化の検討、実生産、納入となります。 |
Q | では、どんな技術が工業生産化を可能にするんでしょうか? |
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A |
抽象的な言い方ですが、それは世界に通用する高い技術力です。クラレはイソプレンを初原料として、香料や化粧品の原料、各種ビタミン、農薬中間体など様々な化合物を工業化してきました。医薬中間体もイソプレンから育った分野ですが、今ではイソプレンにとどまらず、青酸誘導体、シクロプロパン、クロマン、ビリジン、チオフェン、フランなど有用な化合物も合成しています。また、競争力のある新しい技術の確立にも注力しています。 |
Q | 医薬業界におけるクラレの特長は? |
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A |
(1)優れた技術力、(2)イソプレンやClCN(塩化シアン)といった特徴ある原料をもっていること、(3)高い品質管理にのっとって生産していることです。(3)の例として、生産事業所のGMPプラントが挙げられます。これは「医薬品の製造管理および品質管理に関する基準」という国際規格にのっとったプラントなんです。 |