こういうひび割れ、見たことありませんか?
このようなひび割れは、次のようなメカニズムで発生すると言われています。
このように、ひび割れが発生するとコンクリートの剥落につながる可能性があるため、土木・建築分野では
ひび割れを大きく広げないで、補修が必要のない小さなひび割れにすることが課題
となっています。そのためには、剥落に繋がるような大きなひび割れを抑制することが効果的です。
では、なぜ ひび割れ防止 ではなく ひび割れ抑制 という言葉で表現するのでしょうか。
コンクリートは、固まる時に水和反応という化学反応を起こします。
水和反応が起こると、コンクリートは固まり始め、収縮します。そしてひび割れが発生するの です。(一般的に硬化初期のひび割れをプラスティックシュリンケージ、硬化後のひび割れを乾燥収縮ひび割れ と呼んでいます。)また、外部との温度差や地震・荷重など、さまざまな原因でひび割れは発生するといわれています。
ここで、ひび割れ抑制技術の登場です。
コンクリートの中にビニロン繊維を混ぜてあげることにより、
ひび割れの幅を小さくし、分散させることが可能となります。
必ず発生するひび割れを、細かく小さいものにできれば、コンクリートの剥落を抑制したり、内部にある鉄筋の腐食を遅らせることが出来て、建物の耐久性が向上したりする効果が期待できます。