＜パラペット＞ メタクリル樹脂成形材料

＜パラペット＞は、「プラスチックの女王」と呼ばれるメタクリル樹脂成形材料です。メタクリル樹脂は、1940年代に欧米で製造開始され、クラレでは1971年に開発をスタートし、1973年から自社工場で生産しています。
メタクリル樹脂は、優れた透明性・耐侯性・表面光沢性・耐擦傷性等の特長を活かして車輌部品（テールランプカバー、ドアバイザー、メーターカバー）や光学部品、弱電、雑貨などさまざまな分野に採用されています。
近年では、特に液晶バックライト用導光板等の光学部品分野で急速に需要を伸ばしています。クラレは、LD（レーザーディスク）製品や素材の販売で培った光学分野での技術（素材、加工技術）を活かし、導光板市場にいち早く高品質な素材供給、優れた加工法の提案をしてきました。

また、＜パラペット＞SAは、クラレの重合技術で生まれた軟質のメタクリル樹脂（ソフトアクリル）です。可塑剤などを使用していないためブリードアウトの懸念がなく、安全性にも優れた脱塩ビ素材として注目されています。ベースがアクリル系樹脂のため、アクリル由来の透明性・耐候性を備えるとともに、他の極性樹脂との相性も良く、高い成形性も備えています。

＜パラペット＞GR-Fは、アクリル系フィルムの原料として開発した銘柄です。アクリル樹脂の優れた耐候性を生かし、外壁、窓枠などを中心とした建材保護フィルムや、道路標識などの反射フィルムに使用されています。