株式会社サンエス、株式会社ジーベック、及び株式会社クラレの3社は環境に配慮し、再生ポリエステルとサーマルリサイクルを組み合せたクラレの“ダブルリサイクルシステム”を採用したワーキングウェアを共同で開発し、(株)サンエスと(株)ジーベックが<クレスタ21>のブランドで同一製品を同一価格で、2001年9月より発売します。
環境に対する認識の高まりは、ユニフォームに対しても使う素材や、使用後の廃棄の問題などに関心を向けさせています。特にグリーン購入法の施行とグリーン調達の広がりなどを背景に、環境に配慮した製品は、ユニフォームに求められる価値の1つとして定着しており、今後も更に拡大して行くことは間違いないと考えられます。また近年、ユニフォーム業界は、企業のリストラクチャリングによる需要の減少とユーザーの低価格志向、更に安価な輸入品の流入などにより、競争はますます激化し、製造・流通段階とも生き残りをかけ、あらゆる努力がなされています。海外生産の活用によるコスト合理化に加え、新しい産業、新しい職種に対応したユニフォームの提案や作業服に関連した商品の開発、更にはITの活用など、まさに構造転換の時期にさしかかっていると言えます。
このような状況のもと、(株)サンエス、(株)ジーベックと(株)クラレは、環境に配慮したワーキング用ユニフォームを共同で開発し、<クレスタ21>のブランドで01年秋冬シーズンに向け、本年9月より発売します。 このユニフォームの素材は、PETボトルからの再生繊維<クララペット>を使用しています。カラーは8色展開で、今までにない斬新なカラーリングと配色を施し、製造業からサービス用途まで様々な職種に対応できるよう考慮しました。またデザインにあたっては、機能性を追及するとともに金属を極力用いない仕様とし、使用後のユニフォームは回収され、クラレ倉敷事業所(岡山県倉敷市)内にある発電用ボイラーの熱源として再利用されます。
(株)サンエスと(株)ジーベックは生産は各々で行うものの、業界内でも新たな取組として、同一ブランドの同一製品を同一価格で販売します。
今後も3社は互いに協力し合い、品種の拡大などを進め、<クレスタ21>をより大きく育てていきたいと考えています。