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クラレインテリア株式会社（株式会社クラレ100％出資子会社）は、樹齢150年以上の樺材を使用した<北海道民芸家具>を1964年より製造・販売していますが、このたび、<北海道民芸家具>の精神を受け継ぎ、日本人が大切にしてきた「粋」を、現在の暮らしに合ったスタイルで表現した新シリーズ<HOKUMIN SHALL>（ホクミン シャル）を開発し、2002年12月15日より販売いたします。

<北海道民芸家具>は創業以来、デザインを変えておらず、アイテムもダイニング、リビング、書斎、収納、寝室、玄関、小物など豊富に揃えており、息の長いファン層を有しています。今回開発した<HOKUMIN SHALL>（ホクミン シャル）は現代の暮らし方を踏まえ、日本人に合った洋家具とは何かを考え、一般的に西洋住宅と比較して部屋の高さが低くなっている日本の住宅に合わせ、椅子やテーブルを通常のダイニング家具の高さよりも低めに設定しています。また、直線による基本構成の中に、表情豊かな造形を見せる肘や、校倉作りを彷彿させる扉の面加工などを新たに加え、どこかノスタルジーを感じさせる心地よいスタイルに仕上げています。

今回の<HOKUMIN SHALL>（ホクミン シャル）の一部には（株）クラレの高級人工皮革<amaretta>を採用しています。<amaretta>は人工皮革のトップメーカーである（株）クラレが開発したインテリア用素材で、独自性のある高分子技術を駆使して開発したマイクロファイバーを使用しているため、自然な風合いと外観を有し、インテリア用途に要求される耐薬品性、耐候性などの機能を併せもつ素材です。

昭和初期に柳宗悦氏を中心に興った「民芸運動」を支援した（株）クラレの創業者でもある大原孫三郎、その志を継いだ二代目社長の大原總一郎が民芸の心“用の美”（シンプルで、健康で、丈夫で、美しく、実用的）を持つ家具作りを目指して生れたのが、クラレインテリア（株）の<北海道民芸家具>です。

このたびの<HOKUMIN SHALL>（ホクミン シャル）は、倉敷（岡山県）で生まれ、北海道で育まれた<北海道民芸家具>を、今まで以上にヨーロッパの洗練されたデザインと日本伝統の民芸技術を融合させた新しいタイプの製品です。

クラレインテリア（株）では今後とも、匠のこだわりを持った家具作りに努め、新しい時代に対応した民芸家具を創造していきます。

• ※ この新製品は2002年11月27日～30日に開催される「2002東京国際家具見本市（IFFT 2002）」で一般公開されます。