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株式会社クラレ

当社はこの度、メタアクリル樹脂成形材料の生産設備の増設(年産20,000トン 03年10月稼動予定)を決定しました。

メタアクリル樹脂はその優れた透明性や耐候性を生かし、内照式の看板や各種照明器具、また水族館の大型水槽などに使われています。特に近年はパソコンやテレビなどの液晶ディスプレー(LCD)の部材をはじめとする光学関連分野の需要が拡大を続けています。

当社は、メタアクリル樹脂の原料となるMMA(メタクリル酸メチル)モノマーから、メタアクリル樹脂成形材料・同シート、メタアクリル樹脂系人工大理石など、メタアクリル樹脂関連の各種製品を幅広く展開しています。中でもメタアクリル樹脂の最大の特長である透明性を生かした導光体などの光学関連分野への販売が拡大を続けています。当社はこの度、旺盛なメタアクリル樹脂成形材料の需要に対応すべく、特に今後も一層の拡大が見込まれる光学分野に適した成形材料の生産設備を増設することにしました。

この増設により、当社メタアクリル樹脂成形材料の生産能力は20,000トン増加し、現状の20,000トンから40,000トンに倍増されます。この結果、光学関連分野や軟質アクリルなどの当社の独自性が生かせる高機能製品群を拡販することが可能になります。

当社は今後も光学関連を始めとしたメタアクリル樹脂の特長を最大限に生かす製品や、従来にはない独自のメタアクリル関連製品の開発を進め、メタアクリル事業の更なる拡大を図っていきます。

設備投資の概要

生産能力 年産20,000トン(増設後の成形材料生産能力 年産40,000トン)
設置場所 中条事業所(新潟県北蒲原郡中条町)
投資額 20億円弱
稼動時期 2003年10月(予定)