当社はこのたび中国でのメタクリル樹脂シート生産を開始することを決定しました。本年6月から着工し、2005年夏から年産3,000トンの設備が稼働する予定です。
メタクリル樹脂はプラスチックの中で最高レベルの透明性・耐候性を有すことから電照看板・照明器具、自動車のテールランプカバーなど身近なさまざまなところで使われています。さらに近年ではメタクリル樹脂の光学特性を生かしLCD(液晶表示装置)に使われる導光板などの光学関連製品の需要が拡大しています。
現在中国は沿海部を中心に建設ラッシュが続き、メタクリル樹脂シートの需要が拡大中で、年率10%以上で市場成長しています。また高級マンションやホテルの増加により、メタクリル樹脂シートを用いたバスタブなどの需要も拡大を続けています。今後も拡大を続ける中国需要を背景に、当社は日本で確立している浴槽(バスタブ)用シート(*1)など、特殊品の生産技術を基にした中国展開を図るため、メタクリル樹脂シートの現地生産を決定しました。
今回建設する設備は年間3,000トンの能力で、バスタブ用シートや看板・ディスプレー用シートを中心に展開する予定です。新会社及び設備の概要は次の通りです。
社名 | 可楽麗亜克力(張家港)有限公司 |
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董事長 | 冨井敏弘 |
総経理 | 服部康夫 |
場所 | 江蘇省張家港市 揚子江國際化学工業園 |
資本金 | 5億円 |
従業員数 | 80名(予定) |
生産能力 | 年産3,000トン(キャスト製法) |
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稼働開始 | 2005年夏(予定) |
設備投資額 | 約5億円 |