当社はこのたび、LCD(液晶ディスプレイ)に必須の部材である偏光フィルムのベースとなる光学用ポバールフィルムの生産設備を増設することを決定しました。(年産+3,000万m² 完成予定2007年末:増強後の合計生産能力 年産12,100万m²)
大型液晶テレビや液晶モニターなどの急拡大により、LCD市場は飛躍的に伸長しています。当社は、2005年に光学用ポバールフィルムの生産能力を従来の約2倍(クラレ西条3,100万m²+クラレ玉島3,000万m²)に増強し、さらに2007年央の完成予定で3,000万m²の増強工事を進めていますが、その後の需要急増に対応するため、追加投資による生産能力増強が不可欠と判断しました。
これにより、液晶用偏光フィルム向け光学用ポバールフィルムの生産能力は、2007年末までに、現在の約2倍に増強され、旺盛な需要に的確に対応できる体制を築きます。
事業所 | 現状 | 増強計画 | 完工時期 | 増強後 | |
---|---|---|---|---|---|
現状 | クラレ西条 | 3,100 | 3,100 | ||
現状 | クラレ玉島 | 3,000 | 3,000 | ||
現在進行中の増設 | クラレ玉島 | + 3,000 | 2007年6月 | 6,000 | |
今回決定した増設 | クラレ玉島 | + 3,000 | 2007年12月 | 9,000 | |
合計 | 6,100 | + 6,000 | 12,100 |
今回増設する新系列は、2005年にクラレ玉島に設置した設備と同様、LCDの大型化に対応する広幅品の生産が可能です。さらに、昨年開発した光学性能を大幅に改善した新規光学用ポバールフィルム「VF-PE」など、高度な品質要求にも対応できる設備です。
当社は、今後も液晶用偏光フィルム向け光学用ポバールフィルムのトップ企業として、新技術の開発や品質向上を積極的に進め、LCDの市場拡大に貢献したいと考えております。
場所 | クラレ玉島株式会社 岡山県倉敷市玉島乙島7471番地 |
---|---|
設備能力 | 年産3,000万m² |
完工時期 | 2007年末予定 |
設備投資額 | 約70億円 |