クラレプラスチックス株式会社(本社:大阪市、社長:岸勝彦)は、焼却廃棄時に発生する二酸化炭素(CO2)を大幅に低減したターポリンシートを開発しました。当社独自の無機成分を配合した塩化ビニル樹脂の採用により、従来のオレフィン樹脂製に比べて地球温暖化の原因となるCO2の発生量を20%~50%低減(当社比)しました。あらゆる業界で環境への配慮に関心が高まる中、広告・建築関連を始めとする幅広い用途に展開していきます。
ターポリンシートは、ポリエステル織物を合成樹脂フィルムでサンドイッチした複合シートです。布や紙に比べて丈夫で汚れにくい特性を活かして、横断幕や販促POPなどの広告材から安全標識や養生シートなどの建築関連に至るまで、幅広い分野で使用されています。
ターポリンシートに使われる合成樹脂フィルムは、ポリプロピレンやポリエチレンなどのオレフィン系と塩化ビニル系に大別されますが、新製品には当社独自の無機成分を高充填した塩ビ樹脂が採用されています。
CO2の発生量は一般的な焼却処分温度(850℃)の場合、オレフィン製2600mg/g(通常塩ビ製1700mg/g)に対して新開発・塩ビ製は1300mg/gと、最大50%低減(当社比)されます。近年増加している1,000℃近い高温焼却の場合でも、無機成分の熱分解によるCO2は発生しません。
なお、印刷・溶着等の二次加工性、強度、防炎性などは、すべて従来のターポリンシートと同等の性能を有します。
特長 |
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用途 |
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厚さ | 0.35mm |
幅 | 93cm、187cm |
価格 | 500円/m²(原反末端価格) |
販売目標 | 初年度1億円、3年後3億円 |