クラレプラスチックス株式会社(本社:大阪市、社長:岸勝彦)では、トウモロコシを原料とする植物由来樹脂のターポリンシートを開発しました。地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)低減に配慮したシート材として、環境に関心が高い自治体・企業等に向けて展開していきます。
なお、本開発の植物由来樹脂ターポリンシートは、2006年12月14日(木)~16日(土)に東京ビックサイトにて開催される「エコプロダクツ2006」で一般公開します。
ターポリンシートは、ポリエステル織物の基布を合成樹脂フィルムでサンドイッチした複合シートです。布や紙に比べて丈夫で汚れにくい特性を活かして、横断幕や販促POPなどの広告物から安全標識や養生シートなどの建築関連に至るまで、幅広い分野で活用されています。
新開発の植物由来樹脂ターポリンシートには、トウモロコシを原料とするPLA(Poly Lactic Acid=ポリ乳酸)樹脂が使われています。基布はポリエステル織物の代わりに100%PLA樹脂、フィルムは70%がPLA樹脂で作られています。PLA樹脂は硬質の素材ですが、クラレが開発したアクリル系熱可塑性エラストマーを配合することにより、シート材に適する柔軟性を実現しています。
植物資源(=バイオマス)は、化石資源に比べて大気中のCO2量の増加を低減できるカーボンニュートラル原料として、近年活用が広まりつつあります。
当社では先月、焼却廃棄時に発生するCO2を大幅に低減するターポリンシートも上市しており、その他の既存製品と合わせて石油枯渇や地球温暖化対策に貢献する環境対応商品ラインアップを訴求していきます。