クラレグループは、企業ミッション「私たちクラレグループは、独創性の高い技術で産業の新領域を開拓し、自然環境と生活環境の向上に寄与します。」を掲げ、特長ある機能素材の開発と用途展開により、環境への貢献に注力しています。
代表的な素材である<エバール>は、クラレが世界に先駆けて開発し、世界の70%のシェアを占めるエチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH樹脂)で、プラスチックの中で最高のガスバリア性を有しています。
その特長から、主に以下の用途展開により環境に貢献しています。
さらに、新たな用途展開として、<エバール>が環境対応の先進企業である米国ナイキ社(以下、ナイキ)の環境対策に貢献している例をご紹介します。
ナイキは2006年、環境に配慮した持続可能なデザイン開発という目標を10年以上の歳月をかけて追求した結果、すべてのナイキエアクッショニングにおける地球温暖化ガスの使用を廃止することに成功しました。
ナイキはこの目標をクラレのEVOH樹脂<エバール>を使用した新しい独自製法によって達成することができました。この新しいプロセスにより、ナイキエアクッショニングの封入ガスを地球温暖化ガスであるSF6やPFCから、より地球環境に優しい窒素へ変更することができたのです。
さらにこのプロセスにより、シューズとしてのパフォーマンス性が向上したほか、初めてソール全体360度にナイキエアクッショニングを搭載した画期的なランニングシューズを開発し、お客様に提供しています。
そのほか、クラレグループは環境対応型素材として工程中に有機溶剤を使用しない革新的なプロセスで製造される次世代環境対応型人工皮革<ティレニーナ>、とうもろこしから生まれるカーボンニュートラルなポリ乳酸素材などを取り揃え、引続き環境への貢献に注力していきます。