当社は、このたび2年余りのマーケティングを経て、環境フレンドリーな製法から生まれ、天然皮革の自然な外観・風合いと人工皮革特有の優れた機能性を併せ持つ、次世代環境対応型人工皮革<クラリーノ・ティレニーナ>(以下 <ティレニーナ>)の量産設備(生産能力:500万㎡/年)を、当社岡山事業所(岡山県岡山市)に新設することを決定いたしました。
<ティレニーナ>には、当社が新規開発した革新的な生産システムCATS(*)を採用します。このシステムにより、(1)製造工程中に有機溶剤を使用しないため、VOC(Volatile Organic Compounds=揮発性有機化合物)を大幅に削減でき、また工程の短縮化によりCO2も30%以上削減できる(当社従来品比)、(2)新規開発の極細繊維と新製法により、天然皮革により近い質感・充実感・優美な外観が表現できる、(3)高機能・高強力の付加により、新規用途の開拓・進出を目指すことができるなど、表皮調・スエード調の両タイプに亘り幅広く展開していきます。
当社は、今回の設備投資により、既存の国内生産設備、中国合弁会社の生産設備に加え、次世代を担う第三の生産設備を確立することになります。今後これらの三設備のシナジー効果を存分に発揮・活用し、人工皮革のトップメーカーとして、また当社繊維事業の核として積極的な人工皮革の事業展開を図っていきます。
場所 | 岡山事業所(岡山市海岸通1-2-1) |
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生産能力 | 500万㎡/年(2期に亘る段階投資) |
設備投資 | 70億円 |
稼動予定時期 | 2009年6月以降 |