本日から取壊される倉敷事業所(酒津)の 2本の煙突
当社では、研究開発体制の整備・強化の一環として、2005年8月より倉敷事業所の再編を進め、2007年5月にクラレ発祥の地・倉敷市酒津にあった大部分の機能を同玉島へ移転しました。そしてこの度、本計画の最終段階として酒津に残されたシンボルとも言える2本の煙突を取壊すこととなりました。
また、併せて「クラレ資料館」を開設しますので、下記の通りお知らせいたします。
解体煙突 | 2基(鉄筋コンクリート製) |
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建設時期 | 西側 1931年、東側 1933年 |
規模 | 西側 高さ:47.5メートル、胴回り:下部4.15メートル、頂部2.85メートル 東側 高さ:47.5メートル、胴回り:下部4.70メートル、頂部3.05メートル |
使用目的 | ボイラー用煙突 (レーヨン停止後も残存部署に供給していた) |
稼動停止時期 | 西側 2007年11月、東側 1997年12月 |
工事スケジュール | 2008年7月14日〜8月末日 |
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施工会社 | 株式会社 藤木工務店 |
在りし日の倉敷事業所(酒津)の総合事務所と煙突
在りし日の倉敷事業所(酒津) 航空写真
当社は、1926年創業者大原孫三郎が倉敷絹織(株)として設立して以来、今年で82周年を迎えた。当時本社工場と言われた倉敷事業所(酒津)は当社の中では最も歴史の古い事業所で、1928年4月完成、翌5月にはレーヨン糸の生産が開始された。
1928年 | レーヨンフィラメント(1987年休止) |
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1938年 | レーヨンステープル (1987年休止) |
1972年 | <エバール>フィルム(1985年、岡山事業所へ移設) |
1980年 | 歯科材料(2001年、クラレメディカル(株)へ分社) |
1981年 | 人工腎臓用中空糸(2007年、旭化成クラレメディカル(株)へ統合) |
1985年 | コンタクトレンズ(2005年、(株)ファシルへ移管) |
1989年 | メルトブローン不織布(1996年、西条事業所へ移管) |
倉敷における当社の事業拠点は、開発・生産拠点の「酒津」、研究開発拠点の「くらしき研究所」、生産拠点の「新倉敷=玉島」の3ヵ所で構成されていた。しかし、(1)技術開発が高度化・複雑化する中で開発機能の統廃合が必要になったこと、(2)酒津の建物・施設の老朽化が進み、今後の変化に対応できなくなったこと、(3)酒津周辺が市街地化し、事業所を運営していくことが困難となったことなどから、2005年7月に開発機能・生産設備・間接部門などを玉島へ移転・統合することに決定し、2007年5月に玉島(現倉敷事業所)に「生産・技術開発センター」を新設した。