クラレケミカル株式会社(本社:大阪市、社長:岩脇伸夫)ではこの度、活性炭製品ならびに関連製品全般について、8月11日出荷分より国内・海外向け価格を、製品に応じ15~30%値上げさせて頂くことを決定しました。
国内外の活性炭市場は、ダイオキシン除去・脱臭などの「ガス浄化」ならびに上水・廃水などの「水浄化」など、特に環境関連分野を中心に伸長を続けているものの、急激な原油・原材料価格の高騰は、健全な事業展開を継続していくことを極めて困難なものにしています。
具体的には、活性炭の主要原料である「ヤシ殻」において、燃料用途での需要増大を主因として需給バランスが逼迫し価格が高騰(2004年比 約2倍)しており、更にはもう一つの主要原料である「石炭」も、世界規模での需要増大により価格が暴騰(2004年比 約3.5倍)し、両方の原料確保は困難を極め深刻な状態になっています。また、燃料の灯油・重油のみならず、海上運賃も同様に大幅に高騰しています。
以上の状況は、活性炭事業においても自助努力によるコスト削減の範囲をはるかに超えたもので事業収益の悪化は避けられず、今後の「安定供給」・「品質確保」の維持と採算改善のために、コスト上昇分を価格転嫁させて頂く以外に方法はないとの判断に至り、下記の通り価格改定を実施させて頂くことにしました。
記
活性炭製品ならびに関連製品
国内外出荷分
製品に応じ、15~30%アップ
2008年8月11日出荷分より