クラレトレーディング株式会社(本社:大阪市、社長:浅葉 修)は、畜舎向けアンモニア臭分解シート<まどか>と、遮熱シート<シンクレア>を開発、2009年6月より発売を開始します。
<まどか>鶏舎施工後
畜舎(馬舎・牛舎・豚舎・鶏舎)などの労働環境はアンモニア臭がきびしく、そのため3Kといわれる業種となり、なかでも酷暑・厳寒期の身体的疲労と作業率低下の改善が急務となっています。また、臭気が屋外に洩れ周辺住宅地において公害となるケースや、アンモニア臭による心身的ストレスなどの問題も表面化しています。
アンモニア臭分解シート<まどか>は、におい分子の吸着と分解を繰り返しているため、消臭効果が長期間持続する消臭シートです。今回、製品化にあたり天張評価を実施した農業高校2校から、『当日からアンモニア臭が減少し、目や鼻に来る刺激も減少し、作業効率がアップした。』との評価が寄せられています。
また、外部機関での試験では、初期濃度11ppmあったアンモニア濃度が24時間後には0.5ppmまで減少したとの結果を得ています。
試験方法 | <JAFET基準試験方法>バッグ法 2・4・8・24時間後のガス濃度を検知管を用いて測定 |
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試験環境 | 30℃の乾燥機内に放置 |
<シンクレア>豚舎施工後
一方、遮熱シート<シンクレア>は、牛舎休憩所などの屋根に被覆し、夏場の過酷な輻射熱を有効に反射させる遮熱シートです。牛や豚は、発汗機能が弱く夏場での体調不良による搾乳量や肉質の低下などの問題が発生しやすく、畜舎の冷涼化が大きな課題となっています。遮熱シート<シンクレア>は、畜舎の屋根上に張るだけで室内温度を夏場では3~5度低下させる事ができるうえ、室温低下のための送風機による空調費、CO2発生量の低減も図れます。<シンクレア>の基布にはポリエステル100%の材質を使用し、高い強度に加えPVDF(ポリフッ化ビニリデン)系の表面処理により、汚れにくく遮熱効果が長時間持続します。
屋外での実験では風が吹き抜ける構造であるにも拘らず、<シンクレア>を被覆する事で、屋根下の温度が最大約3.8度低下しました。(農業高校豚舎での実験結果)
当社は、クラレグループの中核商社として地球環境保全に貢献するため、2005年にISO14001を取得しました。さらに環境への取り組みをひろげるため、当社が提供する商品およびサービスにCO2削減効果などの独自基準を定め、その基準をクリアした商品やサービスを『エコトーク』ブランドとして展開します。
今回の<まどか>と<シンクレア>は、『エコトーク』ブランドとして、作業環境、住環境などの環境改善に役立つ商品として訴求してまいります。
アンモニア臭分解シート <まどか> | 遮熱シート <シンクレア> | |
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特長 |
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用途 |
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標準規格 |
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参考小売価格 |
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売上目標 |
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本社 | 大阪市北区梅田1-12-39(新阪急ビル) |
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社長 | 浅葉 修 |
資本金 | 22億円 |
従業員数 | 321名(2009年3月末) |
業務内容 | クラレグループのメーカー系専門商社として原料素材、加工品、製品までをトータルに提供。商品に関する情報や、流通販売システムの企画開発などを交えたトータルコンバータ機能で多様化する市場ニーズに対応。 |
以上