畳床 外観断面写真
ダウ化工株式会社(本社:東京都品川区、社長:矢野 秀樹 以下ダウ化工)とクラレクラフレックス株式会社(本社:大阪市北区、社長:中島 多加志 以下クラレクラフレックス)は、このほど共同で新しいコンセプトによる畳床を開発(共同特許申請中)し、ダウ化工が『かるぃ匠』(読み方:かるぞう)の商品名で7月8日から全国発売します。
畳は日本固有の伝統的住文化の一つですが、住環境の変化により畳からカーペットやフローリングへ置き換えられ、畳市場が縮小傾向にありました。しかし、近年になって住宅などで畳のよさが見直されつつあります。 一方、伝統的な畳床は稲わらを使用していますが、消費者の嗜好以前に、
といった供給側の都合によるわら離れが進み、わらをまったく使用しない建材畳床へと推移してきました。
新畳床『かるぃ匠』(かるぞう)断面図
構成 | 「DKボード」 | 5mm |
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『スタイロフォーム』 | 45mm |
こうした状況に対し、ダウ化工は断熱性に優れた押出発泡ポリスチレン板『スタイロフォーム』を使用して、日本人が馴染んできたわら畳の感触を復元しつつ、同時に大幅な軽量化を実現できる建材畳の製品構想を描き、開発に取り組んできました。このコンセプトを実現するために、『スタイロフォーム』の強度の向上、さらには、わら畳の感触を再現できる好適なクッション/補強材との組み合わせを検討していました。
一方、クラレクラフレックスは、スチームジェット(高速加熱蒸気)製法による特殊不織布<フレクスター>の用途拡大を進めていましたが、今回ダウ化工の新設計畳床の開発コンセプトにマッチしたため、両社で畳向けに共同開発を続けてまいりました。
新建材畳床『かるぃ匠』(かるぞう)は、ダウ化工の『スタイロフォーム』と、クラレクラフレックスの<フレクスター>を畳床向けに改良した新規ボード「DKボード」で構成されています。 この「DKボード」は、衝撃吸収・クッション機能を持つ層と剛性保持機能を持つ層を組み合わせた2層構造となっています。
『かるぃ匠』(かるぞう)の特長として、以下が挙げられます。
畳床1枚(厚50×巾910×長さ1,820mm)の重さはわずか4㎏で、従来品に比べ大幅な軽量化を実現しました。作業者への負担軽減にもつながります。
<ご参考> |
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足腰への負担を軽減、畳の上での生活の快適さを追求しました。 転倒時の衝撃吸収性に優れるため、家庭内の事故の防止にもつながります。
一般的なわら畳床の3倍以上の断熱性能を持ちます。(熱抵抗値1.2m2K/W) 省エネ性に優れ、光熱費・CO2の削減につながることが期待されます。
今後ともダウ化工とクラレクラフレックスは、両社の持つ技術力、製品開発力を活用し、新たなマーケットの開拓を進めてまいります。
全国スタイロ畳床代理店~畳店
18,000円/畳(『かるぃ匠』(かるぞう)畳 工事費を含む参考価格)
5年後に100万畳
本 社 | 東京都品川区東品川2-2-24 |
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代表者 | 代表取締役社長 矢野 秀樹 |
資本金 | 23億円(米国ダウ・ケミカル 65%、住友化学 35%) |
設 立 | 1982年5月25日 |
事業内容 | 押出発泡ポリスチレン板『スタイロフォーム』の製造・販売 |
本 社 | 大阪市北区梅田1-12-39 |
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代表者 | 代表取締役社長 中島 多加志 |
資本金 | 1億円(クラレ 100%) |
設 立 | 2005年4月1日(前身は1971年設立のクラレチコピー(株)) |
事業内容 | 不織布および不織布製品の製造・加工・販売 |
以上