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株式会社クラレ(社長:伊藤 文大 本社:東京都千代田区)では、このほど当社が業界に先駆けて開発した環境対応型人工皮革の新生産システム「※Clarino Advanced Technology Systems」の量産設備が本格稼働を開始しました。グリーン<クラリーノ>のはじまりです。当社は、2015年度を目標に<クラリーノ>岡山工場の製造工程のすべてを新プロセス化する努力を続けてまいります。
(生産能力:第1期分 年産250万m²、場所:(株)クラレ岡山事業所(岡山市))

当社はこれまで、2007年1月のパイロット試験機稼働を機に環境対応型人工皮革のマーケティングを開始し、サッカーやランニング、ゴルフ等のスポーツシューズ分野で高い評価を得て、既にインターナショナルブランドでの展開を開始、トップアスリートの足元を支えつつあります。また、カジュアルシューズや、ボール、スポーツ手袋分野でも販売しており、今後同生産システムを核にして、環境対応型人工皮革でのビジネスを加速させてまいります。

この新生産システムでは、当社独自の水溶性ポリマーを、人工皮革では世界で初めて使用しました。これにより、環境配慮のみならず、天然皮革により近い質感・充実感・優美な外観を表現できます。また新製法により、サッカーシューズのように高い物性が要求される競技靴など新しい用途を切り開くことが可能となります。

環境対応型生産システム「Clarino Advanced Technology Systems」で製造する、人工皮革の主な特長
  • (1) 新規開発の水溶性海島繊維(海成分:当社独自の水溶性ポリマー<EXCEVAL>を人工皮革で世界初採用)と新製法により、天然皮革により近い質感・充実感・優美な外観が表現できる
  • (2) 高強力、吸水速乾、易成形性等の機能付加により、新規用途での開拓・進出が可能となる
  • (3) 製造工程中に有機溶剤を使用しないため、VOC(Volatile Organic Compounds=揮発性有機化合物)を大幅に削減できる(当社従来比で99%以上削減)
  • (4) 製造工程を最短で約1/5に短縮化、CO2を約35%、排水量を約70%削減できる(当社従来品比)
「Clarino Advanced Technology Systems」とは
当社人工皮革の第二の創業を目指し新規に開発した、さまざまな要素技術を集積した一連の生産システム。プロセス全体を革新し、環境対応と高品質・高感性を両立させたシステム。(特許出願:国内92件、海外17件)

また当社は、環境対応型人工皮革の本格始動に際して、ブランドロゴマークを刷新することとしました。新ロゴマークは環境に配慮した<クラリーノ>の姿勢とブランドの価値や役割をデザインの中に込め、シンプル且つ、色は軽快なライトグリーン採用し、「美しく澄んだ水」をイメージすることとしました。

今後とも当社は、一層環境に配慮し、さらにユーザーニーズにマッチした先端製品開発、ユーザーへのソリューション提供を加速し、人工皮革が活躍する領域を拡大させてまいります。

新<クラリーノ>ブランドロゴマーク

旧<クラリーノ>ブランドロゴマーク

以上