クラレプラスチックス株式会社
(クラレグループ)
クラレプラスチックス株式会社(本社:大阪市、社長:佐々木 讓)は、橋の歩道部や歩道橋、屋上などに降った雨水の排水を促す排水促進導水パイプ<クラドリップ>を開発し、8月25日より発売を開始します。
<クラドリップ>は、当社が開発し排水性舗装※1の排水導水パイプで高いシェアを持つ<クラドレン>※2で培った技術を応用した、新しいタイプの導水パイプです。ファイバー(細い糸)とモノフィラメント(太い糸)を網組した独自のハイブリッド構造で、細かい砂や土、モルタルやコンクリートは通さず、雨水などの浸透水のみを排水します。
- (1) インターロッキングなどのブロック系舗装が施された歩道や、橋・歩道橋、屋上緑化などの防水層上の砂・土層に設置することで、水はけの悪さによる破損を防ぎます。
- (2) モルタルやコンクリートの雨水滞留による劣化などを予防保全します。
- ※1 アスファルト礫が連続した空間を持ちながら接着された構造(菓子の岩おこし状)のアスファルト舗装のことで、雨水が浸透しやすい。当初は雨天時における走行の安全性を高めることを目的とし考え出された。最近では舗装内空間による吸音効果で、走行中の車両騒音が低下する等の効果も認められるようになっている。
- ※2 弊社生産の排水性舗装用導水管 国内市場約7割(当社推定)のシェアを誇る排水性舗装用の導水管。舗装内部に滞留する雨水を効率よく排水させ、排水舗装の能力をフルに引き出す役割を果たす。樹脂製タイプ・金属製タイプの2種類をラインアップ。
開発の背景
排水促進導水パイプ<クラドリップ>
- 建設物の長寿命化をキーワードに、市場開拓。身近な分野である雨水の滞留を防ぐ<予防保全・安定性向上>市場にニーズを見いだした。
- 歩道部の主流となっているブロック系舗装等で、集中豪雨などによって引き起こされる、大雨後の水はけの悪さが建設物の破損の原因となっている。
主な特長
- 業界初! ファイバー(細い糸)とモノフィラメント(太い糸)の組ひも工芸のようなユニークなハイブリッド構造。
- 細かい砂や土、モルタル等を通さず、雨水などの浸透水のみを確実に排水。
- 毛細管現象を応用し、高い浸透性を実現。
- 経糸のない独自構造のため、柔軟性が高く施工しやすい。
- 埋設時の形態安定性業界トップレベルを実現。
- フレキシブルに編組された中空構造(接合部を有さない)のため、コンクリートの熱膨張と収縮に確実に追従。
主な用途
- 歩道のインターロッキング舗装、平板等の排水対策
- マウントアップ歩道(コンクリート等の予防保全)
- 歩道橋の排水対策・屋上緑化等の排水対策
- 水はけ悪い土地の排水対策
- トンネル補修時の排水対策
参考資料
製品仕様
呼称 | 内径(mm) | 外径(mm) | 重量(g/m) | 長さ(m) |
10 | 10.0±1.0 | 14.0±1.0 | 45 | 25 |
15 | 15.0±1.0 | 18.0±1.0 | 60 | 25 |
設計価格
- 内径 10φ @1,700円/m
- 内径 15φ @1,900円/m
材質
- ポリエステルファイバー
- リサイクルポリエステルモノフィラメント
売上目標
初年度:1億円 3年後:3億円
試験施工例
防水層上の排水対策クラドリップ設置
歩道補修工事 施工状況
歩道補修工事 完成状況(設置位置入り)
会社概要
社名 | クラレプラスチックス株式会社 |
本社 | 大阪府大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビルオフィスタワー |
代表者 | 代表取締役社長 佐々木讓 |
資本金 | 1億8千万円(クラレ100%) |
設立 | 1934年1月 |
主な事業内容 | ゴム・化成品、ラミネート製品、帆布・テント・オーニング、樹脂コンパウンド、導水管 などの製造、販売 |
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以上