株式会社クラレ
建造物の耐震補強への関心、需要が高まるなか、株式会社クラレはPVA繊維(ポリビニルアルコール繊維:ビニロン)を添加した耐震補強用モルタル「アフタープロテクション」の本格的な市場展開を図ります。
「アフタープロテクション」とは
- 耐震補強材として必要な性能と、吹付け施工用材としての作業性を両立した、プレミックスタイプのコンクリート(モルタル)。
背景
- 当社がコンクリート補強分野で培ってきた技術を生かし、あらかじめPVA繊維を添加したプレミックスタイプのモルタル「アフタープロテクション」を開発、2007年より試験的に販売を開始。
- 2010年6月、「アフタープロテクション」を用いたAP工法が日本建築防災協会の技術評価を取得。
- 同工法の普及、技術の向上を目的とするAP工法協会が2010年10月に設立されたのを機に、市場展開を加速。
製品の特長
- 吹付の施工方法に適する。一度に30cm程度の壁を構築する事が可能。
- プレミックスタイプなので、現場では水を加えるだけで必要量が得られる。
- 吹付前面の型枠が不要。
- 吹付機械がコンパクトなため、場所を取らず、取り回しが容易。コンクリート工事のような、大規模な工事が不要で、都心部・遠隔地などに適する。
- 水だれ、粉塵の飛散が少ない。テナントや工場を稼動させたままでも工事が可能。
- PVA繊維を添加しており、モルタルのひび割れ抑制性能を高める。
主な用途
RC、SRC造建築物(学校、病院、工場、文化財等)の耐震補強
参考資料
仕様
試験項目 | 管理値 | 測定値(平均) | 試験方法 | 設計値 |
フロー(mm) | 180±15 | 180 | JIS R 5201 | - |
単位容積質量(g/cm³) | 2.15以上 | 2.2 | JIS A 1171 | 2.2 |
圧縮強度(28日後)(N/mm²) | 34以上 | 48.0 | JIS A 1108 | 30 |
ポアソン比 | - | 0.20 | ASTM C469-02 | - |
圧縮弾性率(28日後)(N/mm²) | - | 3.81×104 | JIS A 1149 | 2.23×104 |
外観
アフタープロテクション
ひび割れ抑制用PVA繊維
施工システム
適用イメージ
販売目標
2012年度=2億円、2015年度=10億円
参考
AP工法協会 URL:http://home.a01.itscom.net/ap-koho/index.html
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以上