株式会社クラレ
SINKPIA・JAPAN株式会社
環境領域における新事業の創出・拡大を経営の重要課題に掲げている株式会社クラレ(本社:東京都千代田区 社長:伊藤 文大、以下クラレ)と生ごみ処理機メーカーのSINKPIA・JAPAN株式会社(本社:神奈川県横浜市 社長:松岡 清次、以下シンクピア)は、微生物の力で生ごみを水と炭酸ガスに分解する(*1)業務用生ごみ処理機「SINKPIA GJ」シリーズを共同で開発しました。
「SINKPIA GJ」シリーズは、工業排水処理用途でクラレが事業化したポリビニルアルコール(PVA)樹脂製の微生物固定化担体<クラゲール>と、シンクピア独自の微生物配合による生分解処理のノウハウを活用して開発された製品です。
- *1 骨類(魚の小骨を除く)、卵の殻などの無機物、玉ねぎの外皮などの難分解性のもの以外は、水と二酸化炭素に分解します。
- シンクピアが本格的に販売を開始した「SINKPIA GJ」シリーズの正式採用が決定したユーザーの一例
-
- イトーヨーカドー国領店(セブン&アイ・グループ)様
- 滋賀総菜事業協同組合(通称:ヨシケイ滋賀)様
- ホテル日航ノースランド帯広様
- 三重県伊勢市中学校給食共同調理場様
- 信州まつかわ温泉 清流苑様
開発の背景
- 食品廃棄物の発生抑制・有効利用を目的に、食品廃棄物の「発生抑制」・「再生利用」・「熱回収」・「減量」の取り組みを強化した改正食品リサイクル法が2007年に施行され、食品関連事業者の取り組み義務領域が拡大。
- 従来の生ごみ処理機には、微生物を利用して堆肥化する方式や高熱処理して乾燥する方式がありますが、いずれの方式も定期的に残存物(残渣)を取り出し、保管、移動する手間が掛かります。
また、機械によっては悪臭、騒音、機械の大型化といった問題があるため室内への設置が困難。
「SINKPIA GJ」
コンパクトサイズで臭気がほとんど発生しないため、厨房内への設置が可能
主な特長
- <クラゲール>は多くの微生物を保持できるため、一定容積当たりの生ごみ分解処理能力が向上し、装置のコンパクト化を実現(従来当社製品比で約80%に小型化)。
- 生ごみ内の腐敗菌が増殖する前にシンクピア独自の微生物「シンクザイム」が有機物を生分解処理するため、臭気の発生量を抑制し、脱臭装置や排気ダクトを付けることなく厨房内への設置が可能に。
- 従来の生ごみ処理機は屋外設置が一般的ですが、同装置の厨房内への設置により、生ごみの運搬距離が短縮されるため作業効率が向上。
- 従来の生ごみ処理機のような加熱処理が不要なため、装置稼働に要する消費電力を大幅に削減。
想定分野
飲食店、給食センター、食品工場、ファストフート、コンビニ、レストラン、社員食堂、ホテル、病院、学校、保育園など。
売上目標
初年度(2011年度) | 2億円/年 |
3年後 | 20億円/年 |
参考資料
「SINKPIA GJ」シリーズの概要
- 生ごみ中の有機物を分解する微生物「シンクザイム」を、PVA樹脂製固定化担体<クラゲール>およびポリプロピレン樹脂製固定化担体「バイオスター」に棲息させ、生ごみを処理機内へ投入します。
- 生ごみ処理機内を定期的に撹拌し、シャワー装置を定期的に稼動させることにより、微生物の力で生ごみを水と炭酸ガスに効率良く分解します。
- 生ごみの種類により、生分解処理時間に差はありますが、概ね24時間で生分解処理が完了します。
生ごみ投入直後の状態
24時間後の状態
(残存物のほとんどが微生物固定化担体)
PVA樹脂製の微生物固定化担体<クラゲール>
ポリプロピレン製の微生物固定化担体「バイオスター」
「SINKPIA GJ」シリーズのラインアップ
シリーズ名 | GJ-30 | GJ-50 | GJ-100 |
処理容量(kg/日) | 30 | 50 | 100 |
2011年度中に、処理容量200kg/日のタイプと、シンク直結型の処理容量10kg/日のタイプを追加予定。
会社概要
社名 | SINKPIA・JAPAN株式会社 |
本社 | 神奈川県横浜市都筑区北山田3-5-26 |
代表者 | 代表取締役 松岡 清次 |
資本金 | 1,600万円 |
設立 | 2006年9月 |
主な事業内容 | 生ごみ処理機の設計・製作・販売、メンテナンス・リース業務など |
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以上