株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:伊藤 文大)は、高速伝送対応回路基板材料として使用される液晶ポリマーフィルム<ベクスター>の事業拡大を加速するため、西条事業所(愛媛県西条市、事業所長:奥浦屋 兼治)の生産設備能力増強を決定しました。
当社は2年目を迎えた中期経営計画「GS-Ⅲ」の主要経営戦略に基づき、次世代を担う新事業の開発を推進しています。その中で、光学・電子領域において市場の創出・拡大をはかってきた液晶ポリマーフィルム<ベクスター>の需要拡大を見込んでいます。
スマートフォン・タブレットでは無線通信の高速化・大容量化が世界規模で急速に進展しており、これに伴い、低伝送損失な回路基板材料が求められています。<ベクスター>は回路基板としての伝送損失が小さく、かつ、手はんだ耐熱性などの実用物性にも優れた回路基板材料です。<ベクスター>を用いることにより、低伝送損失ニーズへの対応に加えて、部品の一体化によるコストダウンと省スペースが実現可能となります。
このような状況下、当社は<ベクスター>の事業拡大を積極的に推進するため、生産能力増強が必要と判断しました。
(1)生産能力 | (万m²/年産) |
場所 | 現有能力 | 増強後 (2014年4月稼働予定) |
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西条事業所 | 40 | 100 |
(2)設備投資額 | 約5億円 |
以上