株式会社クラレ
株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:伊藤正明)は、従来性能を維持しつつ加工性を向上させた、次世代型の合わせガラス用アイオノマー樹脂製中間膜<セントリグラス® Xtra>の販売を開始しました。
1.開発の背景
- <セントリグラス>は一般的な合わせガラス用中間膜に比べ、100倍の硬度、5倍の強度を誇り、優れた透明度を併せ持つ。世界各地の高層ビルなどをはじめ、著名な建築物、構造物への採用が進んでいる。
- 一方で、従来の<セントリグラス>は、ガラスを加工するお客様から加工性の向上を求められていた。
2.製品の特長
加工時の効率性を向上
- ガラスへの接着に際し、プライマー※1を必要としないため、従来品より積層ガラスの多層加工が容易となる。
- 加工過程における、不適切なタイミングでの冷却によるヘイズ※2発生を低減。
- ガラスと中間膜の接着加工において、オートクレーブ内に入れるガラスの枚数を増やすことができる。
従来性能を維持しつつ、さらなる利便性を実現
従来品同様、優れた光学品質(透明性)、破損後の性能(破片などの飛び散りにくさ)、オープンエッジ性能、耐剥離性を有する。加えて、より大きなガラスサイズ、困難な設計要件による再試験の必要性の低減などを実現。
※1 プライマー:ガラスへの接着前に塗布する下地処理剤。
※2 ヘイズ:大気中に乾いた微粒子が浮遊することで発生する、霧に覆われたような空気の濁りや視界不良のこと。
3.発売時期
- シートタイプ:2019年2月 発売
- ロールタイプ:2019年後半 発売予定
以上