株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:川原仁)とクラレトレーディング株式会社(本社:大阪市北区、社長:山田武司)は、第51回「繊研合繊賞」グランプリと第7回「繊研天然繊維特別賞」をそれぞれ受賞し、4月8日にロイヤルパークホテル(東京都中央区)で贈呈を受けました。
「繊研合繊賞」、「繊研天然繊維特別賞」は、繊研新聞社が主催し、繊維業界の優れた素材、技術開発、マーケティング活動などに贈られるもので、繊研合繊賞は今回で51回目、「繊研天然繊維特別賞」は7回目となります。
クラレは、“国産合繊第一号で、70年間にわたり生産技術、製品の開発を続け、今も成長しているビニロン事業”で「繊研合繊賞」<グランプリ>を、クラレトレーディングは、“軽量・高機能な「エアーかおる」タオルの開発と販売”で「繊研天然繊維特別賞」を浅野撚糸株式会社と共同受賞しました。
クラレ:ビニロン事業
ビニロンは、クラレが世界で初めて工業化に成功した国産第一号の合成繊維です。海外の技術導入に頼らず、独自開発にこだわり抜き、原料であるポバール樹脂からの一貫生産を実現しました。ビニロンは、高強力・高弾性率・親水性・耐候性・耐薬品性などの特性を活かした新たな用途の開拓が積極的に進められ、アスベストの代替として需要が拡大するFRC(セメント補強繊維)用途や、製紙用途(アルカリマンガン電池セパレータ用途等)、自動車オイルブレーキホース等のゴム補強用途、難燃用途など、工業資材分野での需要が拡大しています。70年という歴史を経て、今も進化を続ける事業として高く評価されました。
【ビニロンWEBサイト】https://www.kuraray.co.jp/products/vinylon
クラレトレーディング:「エアーかおる」タオルの開発と販売
浅野撚糸との共同開発した水溶性複合加工糸〈セルナーレ®〉を用いたタオル「エアーかおる」が、タオルの設計から製品企画の確立までの一貫した取り組みで、ヒット商品となったことが高く評価されました。
<セルナーレ>はクラレの特殊水溶性樹脂〈エクセバール®〉をクラレトレーディングが溶融紡糸して開発した水溶性糸〈ミントバール®〉を原料にしています。タオルの生産工程で熱水により〈ミントバール〉を溶かすことで残った糸との間にすき間ができ、それがふくらみとなり、軽くてやわらかい風合いの綿糸になり、「エアーかおる」タオルの開発に大きく役立っています。
【〈ミントバール〉WEBサイト】https://claretta-m1.jp/index.html
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