株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:川原 仁)は、10月19日から東京ビッグサイトで開催される「SAMPE Japan 先端材料技術展2022」に出展します。自動車やスポーツ用品など幅広い用途に向けて、当社の独自技術により開発した4つの複合材料関連素材を紹介します。
・表面平滑性付与シート(開発品)
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)のプリプレグの表層に積層し成形することで、CFRPのボイドを低減し、表面の平滑性を高めることができるフェノキシ樹脂製メルトブローン不織布シートです。フィルムシートと比較して、通気性が良いため、熱成形時に空気が抜けやすく成形性に優れます。
適用例:ゴルフシャフトや釣り竿、自転車フレームなど
・熱膨張固定シート(開発品)
加熱による膨張性能を利用し、部材同士を短時間で固定できるシートです。エポキシ樹脂での固定と比較し、有機溶剤を使用しないためVOC(揮発性有機化合物)の発生を低減できます。膨張後は多孔質構造となるため、断熱性や通液・通気性を有する熱マネジメント部材としても機能します。
適用例:モータの磁石固定材や絶縁材など
・振動減衰性を有するエラストマーメッシュ/不織布
CFRPと複合化することで、振動減衰性を付与できる熱可塑性エラストマーです。音質の調整、振動の抑制、触り心地の調節などの効果が期待できます。メッシュと不織布の2タイプを開発しました。
適用例:スキー・スノーボード板、テニスラケット、自転車などのスポーツ用品
・新規耐熱コンポジット(開発品)
荷重たわみ温度が300℃を超える複合材料です。ポリカーボネート樹脂とフェノキシ樹脂の硬化反応を利用しており300℃未満で成形することができるため、高温での成形が難しい装置でも成形が可能となり、成形時のエネルギー削減にも貢献します。
適用例:自動車やドローンの部品など、耐熱性を要する構造部材
名称 | SAMPE Japan 先端材料技術展2022 |
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開催日時 | 2022年10月19日(水)〜 21日(金) 10:00〜17:00 |
会場 | 東京ビッグサイト 西ホール |
ブース | 西1ホール コンポジットハイウェイコンソーシアム共同ブース |
入場料 | 1,000円(入場登録者、招待状持参者、中学生以下は無料) |