クラレノリタケデンタル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山口里志)は、歯科切削加工用セラミックス〈カタナ ジルコニア ONE〉を本日 2023 年 4 月 21 日 より 発売します。
〈カタナ ジルコニア ONE〉は、高い透光性と滑らかな色調のグラデーションを持ち、ジルコニアクラウンおよびブリッジに使用できるブロック形状の歯科切削加工用セラミックスです。
切削5分、焼成18分という短時間のプロセスで、歯の補修部分に被せるクラウン等の製作が可能な、デンツプライシロナ社の歯科医院向けCAD/CAMシステム「セレック」専用の製品※1です。当社従来品〈カタナ® ジルコニア ブロック〉からの特長である短時間焼成・強度・審美性を継承しながら、新たにクラウン加工時における加工バーの交換頻度抑制や、焼成前の形態修正が可能となり、効率的な仕上げ方法を選択できるようになりました。また、識別性を高めたことで、合理的な在庫管理も実現します。
※1クラウン、乾式加工の場合(セレックソフトウェア5.2.7/inLab 22.2/inLab CAM22.3以降が必要です。)
・18分の短時間焼成で、優れた機械的特性(曲げ強さ)と透光性を両立
焼成炉「セレック スピードファイア」を使用することで、歯の補修部分に被せる透光性のあるクラウンの焼成が18分で完了※2します。
※2 補綴装置の厚みが6mm以下、乾式加工の場合
・高い透光性、独自のグラデーション
各層で色調の異なる当社独自のマルチレイヤード構造(4層構造)により、色調ギャップの少ない滑らかなグラデーションを付与しています。
先端部は明るく透明性があり、根元に行くにつれて濃い色となる天然歯の色調を目指した、審美性に優れたジルコニアブロックです。
・効率的な仕上げ方法の選択が可能
新たに焼成前の形態修正作業や切削表面を滑らかにする作業が可能となったことで、焼成後の仕上げ工程を簡略化できます。従来どおり焼成後に
 ジルコニア用の艶出し材(グレーズ)を用いる方法の他、ジルコニア用陶材を築盛する方法、研磨のみで仕上げを行う方法を
 選択することが可能です。
・加工バーの交換頻度を抑制、効率的なクラウン加工を実現
工場におけるブロック製造時の「仮焼条件の適切化」により、歯科医院におけるクラウンの加工時、当社従来品〈カタナ ジルコニア ブロック〉
と比較して、1本の加工バーで約2倍のクラウン本数を加工できるようになりました。
・識別性の向上により在庫管理を合理化
当社従来品では、製作するクラウンの大きさに応じて、2種類(12Z、14Z)のブロックサイズから選択する必要がありました。歯科医院における
在庫管理の手間を軽減するため、中間的なサイズを採用し、「CROWN」という名称として表示することで、識別性を向上させました。また、
3ユニットまでのブリッジに対応するブロック(14Z L)は、「BRIDGE」という名称として表示することで、対応症例が明確に分かるように
しました。
・審美歯科治療に対応
クラウン、インレー(虫歯を削った後の穴にはめ込む詰め物)、アンレー(歯冠の大部分を覆う詰め物)、べニア(歯の表面の一層を薄く削って
セラミックの板を接着)などの様々な症例において、高い接着性と審美性を実現する当社レジンセメント〈パナビア® V5〉および
〈SAルーティング® Multi〉と組み合わせて使用できます。
◆製品概要
〈カタナ ジルコニア ONE〉
管理医療機器 歯科切削加工用セラミックス
医療機器認証番号:304AFBZX00106000
マルチレイヤード構造は、「inLab」の刻印側がボディ層、反対側がエナメル層です。マルチレイヤード構造は「inLab」の刻印側がボディ層、反対側がエナメル層です。
※加工可能な領域は、セレック ソフトウェアでコントロールされ、バージョンにより異なります。
色調:14種(NW、A1、A2、A3、A3.5、A4、B1、B2、B3、C1、C2、C3、D2、D3)
■製品構成
CROWN:NW、A1、A2、A3、A3.5、A4、B1、B2、B3、C1、C2、C3、D2、D3…4個(同色調)/箱
BRIDGE:NW、A1、A2、A3、A3.5、A4、B1、B2、B3、C1、C2、C3、D2、D3…2個(同色調)/箱
■機械的特性(曲げ強さ):<カタナ ジルコニアONE>933MPa 測定条件:色調NW、ISO 6872:2015(3点曲げ試験、試験片サイズ 1.2x4x14mm、支点間距離12mm)クラレノリタケデンタル(株)測定:条件により数値は異なります。
本情報は、医療機器の発売に関するプレスリリースであり、一般の方への広告宣伝、ならびに医療機関(医療従事者)への広告宣伝を目的としたものではありません。
社名 | クラレノリタケデンタル株式会社 |
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本社 | 東京都千代田区大手町2丁目6−4 常盤橋タワー※1 |
代表者 | 代表取締役社長 山口 里志 |
資本金 | 3億円(㈱クラレ66.7%、㈱ノリタケカンパニーリミテド33.3%) |
設立年 | 2001年10月1日※2 |
主な事業内容 | 歯科用接着材・充填材、歯冠用硬質レジン、歯冠用セラミックス、歯科用石膏、歯科用CAD/CAM機器・材料など |
※1 2021年7月20日に本社を移転 ※2クラレメディカル株式会社として設立。2012年より現社名。