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クラレトレーディング株式会社
（クラレグループ）

  クラレトレーディング株式会社（本社：大阪市北区、社長：山田武司）は、出光興産株式会社（本社：東京都千代田区、社長：木藤俊一）が独自開発したスチレン系樹脂・ザレック™（シンジオタクチックポリスチレン（SPS））を用いて、優れた速乾性とドライ感を有する繊維〈エプシロン〉を新たに開発しました。〈エプシロン〉は、高い疎水性や耐熱性などのユニークな特長を併せ持つため、ポリプロピレン繊維では困難であったアイロンを用いたケア（シワ取り）やプリント（捺染）によるデザイン性の向上を実現します。
  2023年下期の販売開始に向けて、衣料・スポーツ・インテリア分野等への提案を加速します。

  従来、速乾性を有する繊維としてはポリエステルが主流であり、より高い機能が求められる用途では撥水加工を施すことが一般的でした。しかし、撥水加工には洗濯による機能低下や、加工剤による環境への悪影響といった課題がありました。
  クラレトレーディングは、出光興産株式会社が世界で初めて合成に成功したSPSと、クラレグループが持つ溶融紡糸製造技術を組み合わせることにより、撥水加工を施すことなく、衣料やスポーツ用品などに求められる優れた速乾性やドライ感による着用時の快適性向上に貢献するユニークな繊維を開発しました。

・軽量
  SPS繊維の比重は1.04で、ポリエステルの1.38と比較して軽く、56dtexのSPS繊維ではポリエステルの74dtex相当の太さ(嵩高)となります。

・スポーツウェア、インナーウェア（下着、靴下、水着など）
・インテリア製品（カーペット、寝具、カバー類など）
・資材用品（傘、防水シートなど）

クラレトレーディング株式会社