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株式会社クラレ

  株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:川原 仁)は、米国・ボストン(7月27、28日)とポートランド(8月2、3日)で開催される、アパレル・スポーツブランドなどと素材サプライヤーをつなぐ見本市「The Materials Show」に出展します。『Sustainable future with Kuraray』をコンセプトに、海洋生分解性を有する酢酸セルロース繊維(開発品)やリサイクル原料を使用した面ファスナー〈マジックテープ〉など、クラレグループのサステナブルな高機能素材をアパレル・スポーツ用品向けに紹介します。

1.主な出展製品

酢酸セルロース繊維(断面)

・酢酸セルロース繊維(開発品)

  独自の溶融紡糸技術により溶剤フリー化を実現した、海洋生分解性アセテート繊維です。従来の有機溶剤を使用する製造方法に比べ、製造時のGHG排出が少なく、環境負荷低減に貢献します。異形断面(十字断面など)とすることで、用途に合わせて機能性を向上させます。他の樹脂との複合紡糸を行うことで、新たな機能を付与することも可能です。

撥水性比較試験

・シンジオタクチックポリスチレン(SPS)繊維〈エプシロン®〉

  ポリエステルと比較して約1.8倍(自社試験)の速乾性能を有する繊維です。撥水加工が不要のため、加工剤による環境への負荷を低減できます。水分の乾燥スピードが速く、ドライ感に優れるなどの特長から、スポーツウェアやインナーウェアなどに好適です。

・面ファスナー〈マジックテープ〉 リサイクルタイプ

  使用済みペットボトルを原料とするポリエステル糸を約30%使用した、100%ポリエステル製の面ファスナーです。バックコート剤不使用のため、マテリアルリサイクルが可能であるとともに、製造工程におけるCO₂排出量を約30%削減します(当社比)。環境志向の高いアウトドア・スポーツ・ユニフォーム分野で好評を得ており、アウターウェアなどへの採用が進んでいます。

  そのほか、衝撃吸収性繊維〈スパンドール®〉、防滑繊維〈フィブレスタ®〉、水添スチレン系熱可塑性エラストマー〈セプトン®〉Q-シリーズ、耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ®〉、熱可塑性エラストマーコンパウンド〈アーネストン®〉、〈マジックテープ〉メッシュタイプ、表面平滑性付与シート(開発品)などを紹介します。

2.展示会概要

名称 The NE Materials Show 2023
開催日時 2023年7月27日(木)9:00~17:00、 28日(金)9:00~16:00(EDT アメリカ東部夏時間)
会場 The Hynes Convention Center(米国・マサチューセッツ州 ボストン)
ブース 93


名称 The NW Materials Show 2023
開催日時 2023年8月2日(水)9:00~17:00、 3日(木)9:00~16:00(PDT アメリカ太平洋夏時間)
会場 The Oregon Convention Center(米国・オレゴン州 ポートランド)
ブース 723
公式サイト https://americanevents.com/