株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:川原 仁)は、11月28日から30日までドイツのミュンヘンで開催される国際スポーツ用品専門見本市「ISPO Munich 2023」に、2つのブースを出展します。
社内外のリソースを結び付けることで、イノベーション創出につなげることを目的とした部署横断組織「イノベーションネットワーキングセンター(INC)」は、スポーツ用品のイノベーション創出やサステナビリティに寄与するクラレグループの多様な素材を紹介します。クラリーノ事業部は、人工皮革〈クラリーノ®〉のスポーツ・アウトドア分野における豊富な採用事例や応用例に加え、再生原料をベースにした開発品などを紹介します。
・イノベーションネットワーキングセンター(INC)ブース(A1.241)
酢酸セルロース繊維 (開発品) |
独自の溶融紡糸技術により溶剤フリー化を実現した、海洋生分解性アセテート繊維。従来の有機溶剤を使用する製造方法に比べ、製造時のGHG排出量が少なく、環境負荷低減に寄与する。 |
表面平滑性付与シート (開発品) |
CFRPのプリプレグの表層に積層成形することで、ボイドを低減し、表面平滑性を高めるフェノキシ樹脂製メルトブローン不織布シート。ゴルフシャフトや自転車フレームなどの塗装前の工程削減に寄与。 |
シンジオタクチックポリスチレン(SPS)繊維 〈エプシロン®〉 |
ポリエステルと比較して約1.8倍(自社試験)の速乾性能を有するドライ感に優れた繊維。撥水加工不要で環境負荷低減に寄与する。 |
衝撃吸収性繊維 〈スパンドール®〉 |
ポリエステルの1.4倍(自社試験)の衝撃吸収性を有する繊維。スポーツシューズの素材として注目を集めている。 |
熱可塑性エラストマーコンパウンド 〈アーネストン®〉メッシュタイプ |
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)と複合化することで、振動減衰性を付与できる熱可塑性エラストマー。振動の抑制、触り心地の調節などの効果が期待できる。 |
耐熱性ポリアミド樹脂 〈ジェネスタ®〉 |
クラレが独自開発した耐熱性ポリアミド樹脂。低吸水性、高耐熱性、高耐薬品性などの特長を有し、CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)の高機能化に寄与する。 |
液晶ポリマー繊維 〈ベクトラン®〉 |
低吸湿性、寸法安定性などを持つ高強力繊維。耐久性が求められるリップストップ生地※などに提案。原着によるカラー展開も可能。 |
面ファスナー 〈マジックテープ®〉 成型メッシュタイプ |
基布部分をメッシュ状にした面ファスナー。軽量で通気性に優れる。デザイン性の高さが求められるシューズや用品に提案。 |
面ファスナー 〈マジックテープ®〉 リサイクルタイプ |
再生原料を使用したポリエステル100%の面ファスナー。バックコート剤不要でマテリアルリサイクルが可能。RCS認証を取得。 |
PVA繊維〈クラロンK-Ⅱ®〉 | クラレ独自の紡糸手法「溶剤湿式冷却ゲル紡糸」によるPVA繊維。低温から沸騰水までさまざまな温度で溶解するタイプの繊維を提供可能。 |
※リップストップ生地:格子状に織り込まれた引き裂き強度の高い生地のこと。
・クラリーノ事業部ブース(C1.407)
〈クラリーノ〉は、天然皮革のように自然な外観・風合いを有する人工皮革です。スポーツ・アウトドア分野での豊富な採用例や応用例とともに、サステナビリティに焦点を当て、再生原料を使用した開発品も展示します。名称 | ISPO Munich 2023 |
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会期 | 2023年11月28日(火)~30日(木) 9時~18時(最終日は17時まで) |
会場 | メッセ・ミュンヘン |
ブース | A1.241/C1.407 |