ISCC PLUS 認証(国際持続可能性カーボン認証)の取得について ~米国ラ・ポルテ工場生産酢酸ビニル(VAM)を起点とする認証済サプライチェーンの構築~ | kuraray

ニュース

株式会社クラレ

  株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:川原 仁)は、2024年10月までに米国と欧州のグループ4社、4生産拠点におけるビニルアセテート関連6製品について、持続可能な製品の国際的な認証制度の1つである ISCC PLUS 認証※1を取得し、米国ラ・ポルテ工場が生産する酢酸ビニル(Vinyl Acetate Monomer, VAM)を起点とする欧米間の認証済サプライチェーンを構築しました。

  米国内では、VAMからポバール樹脂を経て水溶性フィルムに至る、すべての製品で認証を取得しました。一方欧州では、クラレヨーロッパのトレーダー認証取得とともに、当社のビニルアセテートカンパニーが擁する全3種の樹脂(ポバール樹脂、PVB樹脂、EVOH樹脂)製品の、主要工場の認証取得が完了しました。

  本認証取得により、当社は持続可能な原料をマスバランス方式※2によって割り当てたISCC PLUS 認証付きビニルアセテート関連製品の販売を開始します。また、PVBフィルム製品や日本国内に生産拠点を持つ製品についても手続きを進め、より広範なグローバルサプライチェーンにおけるISCC PLUS認証取得を目指してまいります。

ビニルアセテートカンパニーに関するISCC PLUS認証一覧

認証取得サイト 所在地 対象製品 認証スコープ 取得年月
クラレアメリカ
ラ・ポルテ工場
米国テキサス州
ヒューストン
① VAM
② ポバール樹脂
    製品名〈エルバノール®〉
生産工場 2023年11月
モノソル
ラ・ポルテ工場
米国インディアナ州
ラ・ポルテ
③ PVOHフィルム(水溶性フィルム) 生産工場 2024年7月
クラレヨーロッパ
フランクフルト工場
ドイツ
フランクフルト
④ ポバール樹脂
⑤ PVB樹脂
生産工場 2024年10月
エバールヨーロッパ ベルギー
アントワープ
⑥ EVOH樹脂
    製品名〈エバール®〉
生産工場 2022年5月
クラレヨーロッパ ドイツ
フランクフルト
トレーダー 2024年1月

会社概要
クラレアメリカ(Kuraray America, Inc.)
          クラレホールディングスUSA 100%出資子会社、本社:アメリカ テキサス州、社長:川原 孝春
モノソル(MonoSol, LLC)
          MonoSol Holdings, Inc. 100%出資子会社、本社:アメリカ インディアナ州、社長:Christian Herrmanns
クラレヨーロッパ(Kuraray Europe GmbH)
          クラレ100%出資子会社、本社:ドイツ フランクフルト、社長:Dr. Matthias Gutweiler
エバールヨーロッパ(EVAL Europe N.V.)
          クラレヨーロッパ100%出資子会社、本社:ベルギー アントワープ、社長:Berend Bootsma

  当社は、創立100周年を迎える2026年までの5カ年計画として、中期経営計画「PASSION 2026」を推進しています。長期ビジョン『Kuraray Vision 2026』(独自の技術に新たな要素を取り込み、顧客、社会、地球に貢献し、持続的に成長するスペシャリティ化学企業)の実現に向けて、引き続き、自然環境・生活環境貢献製品の拡大を進めていきます。

※1 ISCC PLUS認証:
  ISCC (International Sustainability and Carbon Certification:国際持続可能性カーボン認証)は持続可能性および炭素に関する国際認証であり、その中でISCC PLUSはEU域外を含む全世界に販売されるバイオベースや再生由来などの原料や製品についてサプライチェーン上で管理・担保する制度です。

※2 マスバランス方式:
  複数の種類の原料(例:バイオマス原料や再生原料などと石油由来原料など)により製品を製造した際に、バイオマス原料や再生原料などの投入量に応じて、製品の一部にその特性を割り当てる方式です。

  クラレグループは、ISCCの最新の規定に則り、ISCC PLUS要求事項に準拠すること、また、環境寄与に関するダブルカウントはしないことを約束し宣言します。