サステナビリティ長期ビジョン・サステナビリティ中期計画

サステナビリティ推進体制

クラレグループは、2022年1月にCSR委員会に代えて、「サステナビリティ委員会」を設置しました。サステナビリティ委員会は、社長を委員長とする委員会で、サステナビリティ案件に対して、経営レベルで迅速に判断し、タイムリーに対策を立案・実行し、クラレグループのサステナビリティ推進を強化しています。またサステナビリティ委員会は、一連の活動を取締役会に報告し、その指示をサステナビリティ推進に反映しています。

サステナビリティ委員会の傘下には6つのプロジェクトチーム(地球環境・GHG排出削減対策、CSRD(欧州の企業サステナビリティ報告指令)、サステナビリティ・ポートフォリオ、サステナビリティ・プロキュアメント(調達)、ダイバーシティ・インクルージョン、新規戦略提案)に加え、コーポレートテーマとして取り組んでいるCCUS(Carbon Dioxide Capture, Utilization and Storage)プロジェクトチームを配置し、その進捗状況および課題を確認・評価して着実な実行に繋げています。新規戦略提案チームは、組織横断的、かつグローバルなメンバーで構成し、サステナビリティに関するグローバルトレンドを分析し、クラレグループに必要な戦略を提案します。プロジェクトチームは固定ではなく、施策の進捗状況等に鑑み柔軟に編制を変えていきます。2024年には、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言」に従い、気候変動シナリオに基づく主要なリスクと機会の事業インパクトを開示したことから、TCFD推進プロジェクトチームを解消し、CSRDへの対応に向けて新たにCSRDプロジェクトチームを設置しました。また、レスポンシブル・ケアに関するPDCAの進捗も本委員会で確認しています。
2024年は4回のサステナビリティ委員会を開催し、各プロジェクトチームの活動進捗報告および施策の審議を実施しました。主な議題として、新たなGHG排出量削減目標の設定、再生可能エネルギー導入施策の検討、CCUSプロジェクトの進捗、クラレPSA(ポートフォリオ・サステナビリティ・アセスメント)システムを用いた環境貢献製品の評価結果、CSRD遵守に向けた計画、サステナビリティ調達に関する施策の進捗等について討議しています。