サステナビリティ中期計画 Product

自然環境・生活環境貢献製品

クラレグループは独自性の高い技術と製品が持続可能な社会の実現に貢献すると考え、自然環境・生活環境貢献製品の拡大に取り組んでいます。中期経営計画「PASSION 2026」では、各事業部およびグループ会社、ならびに研究・開発本部はマテリアリティに貢献する製品や技術を事業計画に盛り込みました。
 この事業計画をベースに、自然環境・生活環境貢献製品の拡大目標を策定するにあたり、客観性と透明性を上げるためクラレPSA(Portfolio Sustainability Assessment)を導入しました。PSAはWBCSD(World Business Council for Sustainable Development : 持続可能な開発のための世界経済人会議)が開発したガイドラインで、このガイドラインに準拠しクラレグループPSAシステムを構築しました。

<クラレPSAシステム>

クラレグループは事業ポートフォリオの高度化を目指す座標軸の一つに「社会・環境価値」を据えています。この軸の指標としてクラレPSAシステムのスクリーニング結果を使用するには、売上高におけるPSA評価のカバー率をWBCSDのPSAガイドラインに基づき引き上げる必要があります。2021年にクラレPSAシステムによるスクリーニングを開始し、2023年までに売上高の70%以上を評価する目標に対し80%の評価を完了しました。
 また、スクリーニング結果に基づき、PSAスコアが4と5の製品をクラレグループの自然環境・生活環境貢献製品として特定し、その売上高比率を2020年の46%から2024年は55%、2026年は60%に向上する目標を設定しました。2023年の自然環境・生活環境貢献製品の売上高比率は56%となり「PASSION 2026」の2024年目標を前倒しで達成したため、更にその拡大を図るべく、目標を57%に見直しています。