サステナビリティ・マネジメント

基本的な考え方

2015年に国連で採択されたSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)や企業に対するサステナブルな取り組み要請など、企業に対しビジネスで利益を上げて社会課題の解決に貢献することがより一層求められるようになっています。
このような社会の状況の変化に対応するためクラレグループはサステナビリティ・コンセプトの改定とクラレグループの重要課題(マテリアリティ)の見直しを行いました。

クラレグループのサステナビリティ・マネジメントは、トップマネジメントが牽引します。
 私たちは、企業ステートメントに掲げる使命「世のため人のため、他人ひとのやれないことをやる」のもと、「コンプライアンス」「安全」「リスク管理」「ガバナンス」を基礎とし、マテリアリティに示される重要課題の解決を図ることで、長期成長と価値の創造を目指します。

またクラレグループの企業活動は、お客様・消費者、株主・投資家の皆様、調達先・協業先、社員、そして地域社会や行政など、多くのステークホルダーとの関わりによって成り立っています。ステークホルダーとの対話と協働を一層深め、企業活動の充実を図ります。


サステナビリティ・コンセプト

ステークホルダーとの対話と協働
株主・投資家 株主総会、事業所見学会(IR)、決算説明会
調達先・協業先 購買活動、安全協議会、連絡会等
社員 従業員意識調査、労使協議、人事評価面談、社内報、行事/イベント等
地域社会 地元自治会との意見交換会、工場見学会、少年少女化学教室、観桜会/夏祭り/クリスマスファンタジー等
行政・NPO/NGO 工場見学、消防訓練、ボランティア活動等
お客様・消費者 営業活動、展示会、アンケート(クラリーノ、クラフレックス)等

価値創造プロセス

私たちの企業活動は、株主・投資家の皆様からお預かりした資金を事業に投入し、より高い価値を付加した多種多様なナンバーワン製品やサービスを提供することで得た財務価値、そして素材から加工にわたる幅広い基盤技術である「知的資本」、人材のダイバーシティを目指す「人的資本」、グローバルな生産体制に代表される「製造資本」、ステークホルダーからの信頼である「社会関係資本」といった「非財務資本」を分配・再投資して「バリューチェーン」を形成しています。またその結果を再び蓄積・強化に努めています。

サステナビリティ推進体制

クラレのサステナビリティ推進体制は2003年に社会環境委員会と企業倫理委員会を統合して「CSR委員会」を設置したことに始まります。その後「CSR委員会」と「リスク・コンプライアンス委員会」に分割し、両委員会を軸にグループ全体のサステナビリティ活動を進めています。

「CSR委員会」は、傘下に6つのワーキングチーム(環境保全、温暖化対策、品質管理・製品安全、フィランソロピー、労働環境、情報管理)を設け、全社的方針や目標を審議して経営に提案するとともに、選択されたテーマについてグループの各組織と連携し取り組んでいます。

「リスク・コンプライアンス委員会」は、取締役会に直接報告を行う委員会であり、重要リスクで全社一体となってリスク低減に取り組むべき課題の審議とその重点対策および法令遵守・企業倫理の徹底・公正な企業活動に取り組んでいます。