IT統括部
企画開発グループ
2020年入社
教育学部
英語英文学科卒
IT統括部はクラレグループ向けのシステム導入、開発、運用保守を受け持つ部門です。その中で私のミッションの一つが、国内およびタイ新会社へのグローバル基幹システムの導入です。グローバル基幹システムの導入とは、これまでクラレ国内・海外各社でそれぞれ独立して運用していた基幹システムを、業務プロセスを標準化・効率化するため1つに統合するもので、社内外総勢300名以上が関わるプロジェクトです。完成するとデータ活用による経営判断・意思決定の迅速化、さらには各事業でのグローバルでのITツールを用いた戦略性向上に貢献できます。既に欧米・アジアの主要拠点では運用が開始されていますが、私は国内・タイ新会社への導入に向けて、新システムへの「データ移行」を担当。業務が止まる危険を伴う最難関の業務ですが、どのデータをどのように移行するか、移行後のデータはどのような粒度、形式で保持するか等、設計段階からIT統括部の代表として携わっています。クラレの事業は複雑で多岐にわたるため、事業部の要望を適切にシステムに反映しつつ全体最適を図ることも求められます。ハードルが高い分、やりがいのあるミッションと感じています。
私のもう一つのミッションが、グローバル基幹システムの運用保守。特に販売・倉庫領域のシステムに関しては、主担当として裁量を持って対応しています。欧州、アジアのグループ会社のユーザーから出たニーズや課題をITベンダーがヒアリングし、要件を確認し終えたITベンダーと週に1度ミーティングを開催しています。ミーティング内では、ユーザーからのニーズや課題に対して、ITによってどのようなソリューションが提供できるかを協議して、システム改修の検討を進めていきます。海外には日本と異なる法的レギュレーションや商慣習等があり、また事業によってシステム改修のニーズも異なります。それらを理解した上で、コスト面や全体整合性の観点から、改修を実行するかの判断をしていかなくてはなりません。ITベンダーが実施するプログラム開発やテストに、問題が発生していないか、スケジュールから遅れていないかなどの管理も担当しています。私は入社して間もないですが、これらの重要な案件を自分の裁量で判断し、海外グループ会社のシステムに深くコミットしています。若いうちから責任ある仕事を任せる、というクラレの風土を日々実感しています。
IT統括部の業務は、パソコン相手ではなく、人が相手です。人とのコミュニケーションが仕事を前に進める原動力と感じています。かつて難易度の高いシステム改修案件を担当した際、ITベンダーの提案では実施時の改修コストとセキュリティリスクが高いことが判明。より改修コスト・セキュリティリスクの低い代替案を提示しましたが、ユーザーである社員の納得が得られない状況が続いていました。そこで代替案を採用しても改善が見込めることを調査し、納得させるだけの情報を収集した結果、賛同していただきました。このようなユーザーの立場に立ったコミュニケーションこそ重要で、システムのパフォーマンス最大化にもつながっていきます。現在は主に販売領域のシステムを担当していますが、今後は購買や会計等、他の領域にもチャレンジしていきたいです。そして将来は、クラレ全体を俯瞰する視点でシステムの最適化を担う人材に成長したいと考えています。
Off
高校生時代、軽音楽部に入部してギターを始めたのをきっかけに、ギターにのめり込み、以来休日はよくギターを弾いています。演奏するのは、J-POPのバラード系。弾き語りで歌も歌います。私にとって癒しの時間です。同期や後輩と一緒に練習することもあります。最近は、新しい楽器・ウクレレにも挑戦中。また大学時代は英語サークルに所属していたこともあって、英語は好きです。仕事でもその趣味が活きています。
Culture
IT統括部に配属が決まったとき、学生時代はITと無縁だったため上手くやっていけるかと大きな不安がありました。ただ自分は本来好奇心が旺盛ということもあり、積極的に学ぶ姿勢を大切にしました。加えて、先輩・上司に丁寧に優しく指導していただいたことで、配属して間もなく第一線で仕事に取り組めるようになりました。若手でも仕事を任せる、チャレンジさせて人を育てる。それがクラレの文化の一つだと思います。
各社員の所属・内容は取材当時のものです。