ポバール樹脂事業部
プロダクトマネジメントグループ
2018年入社
法学部
国際公共政策学科卒
私は入社時から、一貫してポバール樹脂の生産管理の仕事に携わっています。ポバール樹脂は、クラレが世界で初めて事業化した機能性樹脂で、接着剤や自動車のフロントガラス用中間膜原料をはじめ、幅広い産業分野に使用されています。生産管理の仕事は多岐にわたりますが、入社以来、私が担当してきたのが、岡山工場の生産計画です。ポバール樹脂事業は日本と海外に生産拠点を持つクラレの中核事業であり、その中で岡山工場は最大の工場。私は販売からの情報をもとに、どの銘柄をいつ、どれだけ生産するかを決め、供給に不足がないように稼働を調整する役割を担ってきました。工場は安全性を確保した上で、効率性を重視して稼働・生産するため、販売サイドの要望にすべて応えられるとは限りません。工場の状況を把握し、販売サイドとすり合わせを行い、両者が納得できる着地点を見出して生産計画を立てることが大切です。
化学製品の生産現場では、何かしらの不具合によりトラブルが発生することもあります。生産管理担当としては、製品が供給できない事態だけは絶対に避けなければなりません。岡山工場は社外の顧客だけでなく、クラレ社内の他事業部に販売する製品も数多く生産しています。そのためトラブルが生じた際は、社外の顧客への納期調整を依頼するとともに、社内でも納期調整や稼働の見直しを依頼する対応が出てきます。どの顧客に、どの銘柄を優先して供給するかの調整力が求められます。判断に悩むことや困難もありますが、その分、マイナス影響を最小化して稼働調整ができた時は、達成感とともに自身の成長を実感しています。トラブル以外でも、生産計画において課題が発生した際に、それに対応できる問題解決力や発想力を身に付けたいと思っています。
来月、アメリカ・ヒューストンの現地法人に赴任します。業務は日本と同じく、アメリカにあるポバール樹脂工場の生産計画作成を担当。私のミッションは、販売状況に合わせて生産計画を適切にコントロールすることです。ポバール樹脂事業は、海外生産工場4拠点(アメリカ2拠点、ドイツ、シンガポール)から世界各国へ販売するグローバルな供給体制を築いていますが、現在、原料不足などもありアメリカからの供給がグローバル供給のネックの一つになっており、日本の生産拠点と同様に、生産と販売の最適化を目指さなければなりません。自分で考え、判断することが多いのでプレッシャーはありますが、その分、やりがいも大きいと感じています。また、入社時から海外で働くことを希望していた私にとって大きなチャレンジでもあります。今まで以上に主体的に取り組むことで、着実に成長していきたいと考えています。
Off
旅行が好きで、国内・海外問わず休日は、よく旅行に出かけていました。新型コロナウイルスの感染拡大で最近はなかなか遠出できなくなり、近場の温泉でのんびり過ごしたり、自然の中でキャンプをしたり、非日常感を楽しみながらリフレッシュしています。最後のキャンプは山梨。快晴だったので富士山がよく見えました。状況が落ち着いていたら、アメリカでも国内旅行を楽しみたいと思っています。
Culture
部署はとてもオープンでフランクな雰囲気です。月に一度みんなでランチを食べながらフリートークするなど、年代・役職問わずコミュニケーションが活発で、誰もが働きやすい環境と感じていると思っています。それは私の部署のみならず、クラレが培ってきた文化・風土。働きやすい、良好な人間関係があるから仕事が楽しい、頑張れる。それが私の実感です。
各社員の所属・内容は取材当時のものです。